意外な台頭?奥村組と東急建設の給与
3位の大成建設、4位清水建設はスーパーゼネコンで当然だが、5位の奥村組、6位の東急建設は意外だった。
奥村組は1年間で平均給与が100万円近く、東急建設は35万円近く上昇している。この理由は不明だが、「東急建設は渋谷駅大改造で技術系・事務系社員が多忙であるため、思い切った賃金上昇を決断した可能性があるのではないか」と、ある建設業界新聞の記者は推測する。
戸田建設は23位、西松建設が38位と給与がひくめなのは、一言で言えば「社風」である。両社とも業績は華々しいのだが、給料に反映されないのは、「利益をいざという時のために取っておく」という伝統があると戸田建設や西松建設のOBは声を揃えて言う。
「私は戸田守二社長の時代に戸田建設で頑張りました。現役の時は給料が安かったですが、OBの面倒見は悪くなかったです。給料の多寡だけで良い会社か悪い会社かを判断するのは早計ですね。うちはいい会社だと胸を張って言えます」(戸田建設OB)
この年収ランキングを西松建設OBに見せると、「給与が低いと学生の採用にも影響が出るので、若手にもっと大盤振る舞いしてもいいかもしれない。業績的には準大手の一角であるし、悪くない会社だと思うが、給料はもう少し上げてもいいと思う」と語る。
増田氏は、「来年も建設業の年収は上昇方向」にあると見ている。
実感がないゼネコン社員の給与上昇
しかし、ゼネコン社員は、この平均年収ランキングを見ても、内心は複雑なようだ。ゼネコン関係者を取材すると「こんなに給与をもらっている実感がない。なにかの間違いでは?」という反応が多い。
鹿島と大林組は平均年収では1,000万円を超えてはいるものの、手取りにするとおよそ730万円~750万円。平均年齢は両社とも40代だが、ちょうど子どもがいて、家やマンションのローンもきついのだろう。ゼネコン社員は、見えない付き合いや個人出費も多い。自分で自由に使える金額が思ったほどないという実情もあるようだ。
さらに、バブル時代よりも税金がアップしているため、手取りが減少したことも響いている。
ちなみに、今回の年収ランキングで産業別で唯一マイナスとなったのが金融・保険業。平均年収642万3,000円で前年比0.15%減少だ。
「マイナス金利で地方銀行が苦境にあえぎリストラを進めている結果、平均年間給与がマイナスになりました。地方銀行の平均年収は意外にもそんなに高くありません。第一地方銀行でも600万台半ば。低金利競争激化もあり、金融機関を取り巻く深刻な収益環境が浮き彫りになっています」(増田氏)
大手ゼネコンの役員はいくらもらってんのさ!
今の時代、サラリーマンの1000万円越えは生活実感として大したことないっていうよね。
世帯年収で稼いでいる方がよっぽど楽な生活してるって聞いた。
思ったより低いですね。というか中堅ゼネコンの給与これじゃ人来ないよなあって思う。
三菱重工とか日立、パナソニックなどよりはるかに高いですね。大学受験では工学部の機械と電気を考えていましたが、土木にします!