性同一性障害をカミングアウト
Aさんが「今は楽しい」という裏には、苦しい過去があった。子供の頃から「女として生きていかなければいけない」という「縛り」の中で生きてきた。思春期を迎え、その縛りは一層重苦しいものになった。身体的に変化したからだ。中学、高校には制服もある。「履きたくもないスカートを履かなければならない。短髪にしたいのに、伸ばさなくてはならなかった。とにかく苦しかった」と振り返る。
高校1年生のとき、自分が性同一性障害だとクラスメイトにカミングアウト。その結果、イジメにあう。「勇気を出してカミングアウトすればスッキリするのかなと思ったが、逆に言わないほうが良かった」と苦しむハメに。その年、高校を中退する。
性同一性障害は、精神科医師のカウンセリングを受け、診断書をもらえれば、治療のためのホルモン注射を打つことができる。ただ、診断書をもらうまでに、1年間かかる。医者に通い始めたのが17才。ホルモン注射を打ち始めたのが19才で、ほんの数ヶ月前。声や見た目が男になり始めたのは、つい最近のことだ。社会的には、男性として生活しているAさんだが、戸籍上はまだ女性。家庭裁判所で戸籍の性別変更を認めてもらう必要がある。
Aさんは現在、家裁に性別変更を申し立て中で、近々認められる見通しだ。
建設業界にも多様性の波が押し寄せてるなー。
こういうマイノリティな人のほうが頑張ってくれるから、総じて優秀だったりするんだよねー。
まさにSDGsですね。
多様な世界を受け入れることができるかどうかは個人の受容にかかっていると思います。