デミマツの熱意とコマツの心意気
「子ども向けに建機をPRしても、実は、コマツさんにとって、なんのメリットもないんですよ」とマツさんは言う。
確かに、コマツIoTセンタは、コマツの建機を売らんがための施設。建機試乗体験などは、建設会社関係者に最新のICT建機の性能を知ってもらうためのサービスだ。
「じゃあなんでデミマツとコラボを?しかも2度も」という疑問が当然生じる。「それは熱意ですよ」(マツさん)と言い切る。「子ども向けに、土木の魅力を伝える面白いイベントがしたい」。損得勘定抜きの熱意が通じたというわけだ。
一方、コマツはなぜ、デミマツイベントのコラボを引き受けたのか。
「確かに、全国各地にあるIoTセンタを見ても、子ども向けイベントを開催しているところはありません。私も最初は『やりたいけど、う〜ん』という思いでした。でも、デミマツのお話を聞いているうちに、逆に面白んじゃないかと思うようになったんです」(エミーさん)と振り返る。
一旦引き受ければ、さすが大手建機メーカーのコマツ、イベントに全力で取り組む。熊本でのイベントには7名のコマツ社員が参加した。この人数は、業務として行う通常の見学会よりも多い。10数名の子どもが参加するので、多くの目が必要という現実的な対応という側面があるだろうが、「コマツの心意気」を感じた。
建機は「ドボクの入り口」?
「建設機械は、新しい道路やトンネル、建物などを作るのに、必ず必要なものです。それ以外にも、大きな地震や台風、大雨などで壊れてしまった道路や橋、建物などを元通りにするのも、建設機械の大きな仕事です」(モリーさんによるプレゼンテーション冒頭の言葉)。
コマツの心意気は、イベントの端々にも表れていた。
通常の見学会で使用されるプレゼンテーションビデオは、建設会社向けの全国統一のもので、ICT建機などのスマートコンストラクションによって、「建設現場はこう変わる」という強いメッセージが込められている。見ごたえのあるビデオだが、子ども向けではない。コマツでは、このイベントのために、建機紹介などを軸にした子ども向けのビデオを作成。シナリオは子供向けのオリジナル。資料中の漢字にはルビ。モリーさんたちの真心が感じられる作り込みようだ。せっかく良いものを作ったのだから、地元小学校の社会科見学など他のイベントにも活用すれば良いと思った。
建機の画像、動画がモニターに映し出されると、子どもが身を乗り出して、食い入るように見つめていた。時折、笑い声やどよめきが会場を包んだ。とりわけ男の子にとっては、建機はなにかひきつけるものがあるようで、2〜3才の小さな子が、世界一大きなブルドーザーの画像や、マイクロショベルカーの動画などに完全に釘付けになっていたのが印象的に残った。子どもにとって、建機の存在は「ドボクの入り口」なんだなと思わせた。
さあ、いよいよ待望の試乗というタイミングで、雨足が強くなった。重機を動かすフィールドは田んぼ状態で、踏み入れた足は地面に深くめり込むような中、全員ズブ濡れになりながら、試乗を楽しんだ。
試乗と言っても、子どもが重機を操縦するわけではなく、コマツ社員と一緒に操縦席に乗り込み、社員のヒザの上で操縦の疑似体験をした。操縦席に座るだけでも、子どもはグッと気持ちが入るようで、重機の動きなどを真剣な眼差しで追っていた。
ギ、ギニュー特戦隊?
な、なぜ?
めっちゃ応援したいです。寄付募集の広告を業界紙に出せばいいのに。
業界紙はとってても誰も読んでないやん(^^)施工の神様のほうが話題になるしタダで載せてもらうしかないっしょ
デミマツの応援、一口おいくらでしょうか?
コマツが儲けているから、コマツに支援してもらおう!
たしかに、3兆円企業のコマツなら安いもんだ。
こういうとこにも投資して欲しいね。