創業者のワンマン経営がアダに
エム・テックの関係者は言う。
「創業者の松野氏はワンマンで、下請への10万円くらいの支出でも了解が必要だった。下請からは当然評判が悪い。向山社長に代替わりしても実権は松野氏が握り続けた。向山社長は傀儡と言って良かったんです」
売上高は悪くなかった。第28期では売上高約245億6,000万円、第29期が約242億2000万円、第30期は244億2,000万円。しかし経常利益は第28期が6.9%、第29期が1.9%、第30期が1.3%と悪化していた。
それに建機・トラック販売のPROEARTHが151億円の負債を抱え、東京地裁に民事再生法の適用を申請した(その後破産)。その際、エム・テックがスポンサーに名乗りを上げた。しかし、その後スポンサー企業を下りて話題になっていた。
30年3月、一部の公共工事で手続きの不備や施工上の問題が発生、東京地検から港則法違反で起訴された事で200以上の自治体から指名停止処分を受ける不祥事が発生。これを機に新たな公共工事を受注できなくなり、資金調達にも支障を来した。
一連の経緯を経て金融機関はエム・テックに対して厳しい姿勢に転換、資金繰りも厳しくなり、今回の措置になった。
冨士工がエム・テックの新オーナーに
関係者によるとエム・テックは8月時点で現金が枯渇していたようだ。そこで、松野氏は冨士工と折衝し、借金を申し出た。
「松野氏は冨士工に当初5億円、続いて10億円の追加融資をお願いし、その代わりエム・テック株過半数を担保にしていました。しかし、9月末の決済が乗り切れない状態になり、株が厳密に言えば冨士工会長会社の拓正に移転した時、民事再生に同意してもらいました。ですから、約15億円でエム・テックが冨士工に渡ったとも言えますね。エム・テックの大安売りです」(エム・テック関係者)
しかし、不良債権がどれだけあるかという声もある。都内の建設業界紙で業界事情通は言う。「冨士工も最近いい話を聞いていないが、不良債権がどれだけあるか予想も付かないが、15億円でエム・テックが買えるのはいい買い物だ」
特に冨士工は建築に強い。ここで土木に強いエム・テックを傘下に入れるのであれば、メリットは大きいと言える。
今後、エム・テックは、総務系などの管理部門をリストラし、PC橋梁などの技術者は残ることが予想されるが、これはエム・テックがかつて勝村建設に行なったことでもあり、歴史は繰り返す。当時、勝村建設も水道系、住宅系などの技術者がエム・テックに残ったが、総務系はリストラされた歴史がある。
そして勝村建設の2度目の民事再生の申立人代理人弁護士は栃木義宏氏と柳澤憲氏。今回のエム・テックも同様、こちらでも歴史を繰り返した。
15億で技術者100名はかなり安い!
それも含めて経営酷いね。
100名全員がちゃんと施工管理技士もっているなら安いなんてもんじゃないよ!
破格w
冨士工さんはエム・テックの技術者だけ面談し後日採用するらしい。
面談後スポンサー辞退したから事実上エム・テックは民事再生出来ず倒産が決まったらしいよ。
エム・テックの技術者、レベル低すぎ。
打合せしてても逆切れするし。
下請けの管理もできないし、工期は全く無視。
今までの経験で、こんな会社見たことない。