酒とタバコをやらないと、土木の仕事はできん
――土木の仕事は長いんですか?
大﨑 ボクがミタニ建設工業に入ったのは、高知農業高校土木科卒業後、単純に実家から近かったから。入社してから、もう40年になります。国などの公共工事の現場がほとんどでした。
最初の仕事は、愛媛県の久万町の下請けの現場で、1年半ほど飯場暮らしをしました。測量ばっかりしていました。先輩に「酒とタバコをやらないと、土木の仕事はできん」と言われたことが印象に残っています(笑)。
――現場監督は?
大﨑 初めて現場代理人を任されたのは22才のときで、国道の歩道設置工事の現場でした。ボクと同期入社の2人に任された現場で、教えてもらえる熟練者もおらず、発注者に怒られながら、はいずりまわって、自力でなんとか完成検査を迎えました。
経験不足により、工期・書類ともに、追われまくり、何日もの徹夜で朝を迎え、もうろうとした状態で、完成検査を受け、「合格と認めます」と言われた瞬間は、ホッとして、何とも言えない気持ちで爆睡した思い出があります(笑)。何日も何日も険しい山道を上り、やっとの思いで上り詰めた山頂で絶景を眺めながら、バンザイするような達成感があったことを覚えています。
――結構なムチャ振りをされたわけですね(笑)。
大﨑 仕事でどんなにツライことがあっても、この達成感を味わいたいがために、仕事を続けてきたという実感があります。モノが完成すると、シンドかったことは忘れますから(笑)。ツライ現場ほど、達成感が大きいモノがあります。
ボクは、自分がこれまでにやった現場をグーグルアースに記録しているんです。今回で86現場目になります。工種別でいくと、橋梁の下部工事が多いです。
自分がやった現場には愛着があるので、今どうなっているか見に行くことがあります。子供を連れて見に行ったとき、「ココ、お父さんがつくったがで」と教えたのですが、「ふ〜ん」と言うだけで、あまりピンとこなかったようでしたけどね(笑)。
――仕事を辞めようと思ったことは?
大﨑 25才ごろ、仕事を辞めようと思ったことがあります。高知県発注の圃場整備工事の現場だったのですが、現場の雰囲気が悪かったからです。この現場では、私の同期を含め4〜5名が辞めるひどい現場で、この現場を担当した社員で、辞めなかったのは私だけです(笑)。
とにかく忙しく、過酷な現場でした。不思議なもので、誰かが「もうイヤじゃ。辞めたい」と言うと、周りの人間もそれに染まっていくんですよね。ボクも、ちょっと辞めることを考えました。
発注者!見てるか?
発注者!見てるか? ②
発注者!見てるか?③
発注者!見てるか?④
デカい現場じゃないのに、かき氷はうれしい。この監督は表情からして良い監督だと伝わってくる。若手も辞めなそう。
霞が関!見てるか?
良い現場監督だって伝わってくる。建設業界紙は施工の神様を見習うべきですね。
素晴らしい。見習う事ばかりでした!
たまに施工の神様も本物の方出すのね‼️