AI建築ロボット、次世代建築生産システム「シミズ・スマート・サイト」
人間と協調しながら働く協働ロボット、通称「コボット」(cobot、Collaborative Robotsの略)が急速に普及しつつある。それは建築業界も例外ではない。
先陣を切ったのは、大手ゼネコンの清水建設が発表した次世代建築生産システム「Shimz Smart Site(シミズ・スマート・サイト)」。
シミズ・スマート・サイトの中核を成すのは、清水建設が10億円超を投じて開発した、3種類のロボットたちだ。
資材の水平搬送ロボット「Robo-Carrier(ロボ・キャリア)」、天井等の内装施工を担う多能工ロボット「Robo-Buddy(ロボ・バディ)」、そして、鉄骨柱の溶接ロボット「Robo-Welder(ロボ・ウェルダー)」を組み合わせて使う。
シミズ・スマート・サイトとは、これらのAI(人工知能)を搭載した自律型ロボットと、建物の3次元モデルであるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を連携し、現場で人間と一緒に作業するシステム。AIロボットをBIMと連動させることで、建物状況に合わせた作業を行うことができる。
しかし、建築現場へのロボット導入は、そう簡単な道のりではなかった。