
鉄骨溶接ロボットのRobo-Welder / 清水建設
鉄骨溶接ロボット「Robo-Welder(ロボ・ウェルダー)」は、作業員が手伝わなくても「完全自動」で溶接を行うことができるロボットだ。レーザー形状計測で溶接部位の溝の形状(開先形状)を認識。6軸で自由自在に動くロボットアーム先のトーチで、その溝を溶接材料で的確に埋めていく条件をリアルタイムに決定し、作業を進める。
Robo-Welderは、ロボット2台が対になって溶接作業を行う「ピボット式」と、鉄骨外周のレール下に設置したロボットアーム1基で全面溶接を行う「リング式」の2タイプがある。

水平スライドクレーンのExter / 清水建設
また、シミズ・スマート・サイトの適用現場では、施工中の建物の頂部を全天候型カバーですっぽり覆い、カバー内に配置した水平スライドクレーン「Exter(エクスター)」を用いて鉄骨柱等の資機材を揚重する。
Exterは、水平方向に伸縮する新開発のブームにより作業半径を自由に調整できるタワークレーンだ。最大吊(定格)荷重12t、作業半径3~25m、揚程(揚重高さ)200mで、水平方向に伸縮するブームは3体に分割され、クレーンの根本に位置する最大外寸の固定式ブームの中に中間と先端のブーム2体を納める構造になっている。
資材の揚重作業時には、ブームを先端部から順に送り出して延伸、全天候カバー側面に設けた開口部からブームを外に突き出し、地上部から資材を揚重してはブームを縮めて全天候カバーの中に資材を取り込む。全天候カバー内では、ブームを伸縮・水平旋回させて所定の位置に吊荷を下ろす。