施工費用をことごとく削る発注者
われわれ施工業者は、現場現場で利益が出るように工夫して施工する。
例えば、小規模工事の駒留設置といった工事は1日単体では、絶対に赤字になる。役所単価に対して、会社の人件費がオーバーしてしまうからだ。
大きな会社で、機械や道具が有り余っているのならば、何グループかに分かれて施工すればいいが、小規模会社となればそうはいかない。それでも、発注者側が施工単価の金額を上げてくれることはほとんどない。
こうした状況でも、施工業者は少しでも利益を出そうと必死に頭を捻る。
たとえば、小規模の駒留設置なら、代わりに建築ブロックを設置して土留め対策を行えないかなど、別の施工方法をいくつか考える。そのほうが材料的にも安くつくし、駒留の型枠組立、脱型作業を考えると、建築ブロックならば1日で完成してしまうから、当然効率も良い。
だからこそ具体的な根拠を示した上で発注者に相談するのだが、かたくなに拒む発注者がいる。とにかく「決められた材料で、決められた予算内で施工しろ!」と命令してくるだけだ。
発注者に言わせれば、「なんでウチが施工業者なんかのために、経費を出さないといけないのか」ということなのだろう。
施工会社が赤字となろうが、自分たちの責任ではないと考える傲慢な発注者だ。
それでいて世間一般に対しては、土木業の人材不足を嘆くようなPR活動にお金を流すのだから、矛盾を感じる。キレイごとばかりでは若者たちは騙されたと思うだろう。
頷ける記事で、このような発注者はたくさんいそうだと感じます。
以前、役所に常駐して仕事をしたことがあるのですが、脅迫や恐喝を目の当たりにしました。ヤクザの世界ですね。
行政見てるか?
悪い発注者を告発出来る窓口を作って欲しいね。