工事中は免震装置の機能を制限する
免震装置には、一般的な積層ゴムの免震装置の他に、「すべり支承」や「転がり支承」と呼ばれる下部プレートの上を自由自在にすべったり、転がったりすることで地震時に揺れを低減する装置があります。
ただ、施工中に「すべり支承」や「転がり支承」に自由自在に動かれると問題ですし、建物荷重が不足していると挙動が大きくなる恐れがあります。
そのため、施工がある程度進捗するまでは免震装置の機能をストッパーで制限をし、一定階まで施工が進んだ段階でストッパーを外しましょう。
すると、免震装置の上階を施工する時にグラグラ動いて施工しづらいということは起きません。
足場やタワークレーンなどの仮設物は、建物側に設置する
外部足場やタワークレーン、工事用のエレベーターなどの仮設物は、工事中に地震が発生したときに倒壊しないような設置が求められます。
具体的には、外部足場やタワークレーン、工事用のエレベーターなどは地球側ではなく建物側に設置すると、地震時に建物と仮設物の挙動が同じになり倒壊しなくなります。
タワークレーンなどは設置位置が地球側になる場合もありますが、その場合は安全性を検証する必要があります。
また、足場の場合は建物側と地球側とでは60センチ程度の挙動の違いが発生するので、壁つなぎなどで吸収することが難しくなります。
そのため、免震ピットを塞ぐために1階の床部分にはね出しているスラブ上に足場を設置するのが良いでしょう。
ただ、現場の状況によって違ってくるため、1つの予備知識として参考として下さい。
権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。