地域別の発見頻度が高い不発弾
まず地域別に発見頻度が高い不発弾の種類を教えてもらった。
下記の一覧表にある「信管」(※赤丸で記した箇所)が起爆装置にあたる。不発弾処理では、この信管を除去もしくは破壊する。
たとえ信管が残っていても、安全装置が解除されない限りは起爆しないが、衝撃など何らかの拍子で安全装置が解除されると爆発の危険がある。したがって信管は、決して触れてはいけない箇所となる。
関東地区の建設現場で見つかる不発弾
まずは関東地区。度重なる空襲を受けた関東地区では、米軍の焼夷弾がやはり多い。しかし、それ以上に旧軍の砲弾や手榴弾も数多く発見されている。 焼夷弾や手榴弾は“いかにも爆弾”といった形状ではないことを覚えておきたい。

発見頻度が高い不発弾(関東地区)/ 陸上自衛隊
関西地区の建設現場で見つかる不発弾
関西地区でも旧軍の砲弾が圧倒的に多い。大阪では旧軍の砲兵造兵廠(火砲や弾薬などを作る工場)があった森ノ宮駅周辺で、不発弾がよく発見されている。米軍の小銃弾が見つかるのは、終戦後に進駐軍が軍事関連施設を接収していたことが理由と考えられる。

発見頻度が高い不発弾(関西地区)/ 陸上自衛隊