この現場で私が得た教訓といえば、いかに一貫した情報管理が必要で、責任をもって施工することが重要かということだ。
仮に本件のような突発的な事情によって、現場の引き継ぎをしなければならなくなったとしても、情報管理体制が確立されていれば、こんな愚かな事件は避けられたはずだ。裏を返せば杜撰な管理をしていれば、そのツケが必ずどこかで現れるということになる。
施工管理を長年していると、通常であれば受けない工事でも、受けざるを得ない状況もある。もし将来、本件のように、やむをえず現場を引き継がなければならない事態に遭遇した場合は、まず必要書類が揃っているか確認し、工事が分割されている場合は、自社が入る前に勝手に工事ができないような対策を取るべきだ。その他にも工事状況に応じて工期延長を打診するなど、考えられるあらゆる手立てを打っておくことをオススメする。
本件のように滑稽で凄惨な事例が実際にあったということを頭の片隅に置いた上で検討するだけでも、余計な失敗を重ねずに済むかもしれない。ぜひ参考にしていただきたい。
いや、このような恐ろしい現場に出くわさないことを祈るばかりである。
建築施工管理です。お疲れ様です。
情報から躯体完了し仕上前に倒産なのかな?
行政からお願いされてやむを得ず施工を引き継ぐ苦労は心中お察しします
めいいっぱい貸しを作って評価されてください
経営状態を調査しない、辞退は入札禁止て本当?今時そんなことしてたら事業進まないだろう。あと図面もないのにどうやって札入れたんだ?本当か、これ?
役所が入札会社の経営状態をチェックする、という話は聞いたことないですね。
そもそも役所は法律に則って運営されますので、法律にないことはしない(できない)ですね。
入札・契約や前払金の支払時には、契約保証金やそれに替わる履行保証保険をかけることに(法律上)なっています。
それ以上の措置はできないかと。
辞退については、最近でこそ「辞退者に対する不利益な措置は一切しない」と明記されますが、一昔前までは、辞退すると役所の心証を悪くするから、次回の入札から指名されなくなるのでは…という噂がまことしやかに流れていました。だからおいそれとは辞退できませんでしたね。
再発注図面については、おそらく倒産時点で躯体まではできていたんでしょうから、元の発注図から躯体部分の数量を抜いて再積算して再発注されたんでしょうね。