1日中履くワークシューズは”カラダの一部”でなければならない
――それらの課題をいかにクリアしたのでしょうか?
井上 当たり前のことですが、ワークシューズは作業中ずっと履いています。スポーツシューズよりはるかに長く、カラダの一部として機能しなくてはならない。分かっていたようで認識が不十分でした。
そこで、安全性を第一として、1日中履いても疲れにくく、頑丈で履き心地の良い靴をつくろうと新たな目標を掲げました。
そして何度かの試作とモニター調査を経て、最初の市販品「オールマイティ」が2016年3月に完成したんです。プロジェクト開始からここまで1年半が経っていました。
――「オールマイティ」はどのような特長がある?
井上 発売にこぎつけた初代・オールマイティは、つま先部・屈曲部に人工皮革を採用することで、強さとしなやかさを実現しています。
また、曲げても先芯の角が足に当たりにくい構造をつくりました。履き口裏部分にもメッシュより強い人工皮革を採用。さらにベロに通気口を設けて、蒸れへの対策も施しました。
大事な履き心地+疲れにくい部分には、定評あるウォーキングシューズのノウハウを導入しました。
累計90万足以上を販売したベストセラー製品のラスト(靴型)を用いることによって、フィット感と屈曲性を高め、また、ソフトな履き心地が得られるようにしています。
〈軽い〉〈疲れにくい〉〈壊れにくい〉パーフェクトなワークシューズ
――市場の反響はどうでしたか?
井上 26.0cmサイズの片方が重量400g以下と軽量で、日本保安用品協会(JSAA)のプロテクティブスニーカーに認定されています。さらに、マシュマロ感覚でソフトな履き心地も実現しました。
これらの手応えから市場に受け容れられるという十分な自信がありました。
それでも、耐久性は時間が経たないと実証不可能。そこだけは見守るしかありませんでしたが、結果はパーフェクトに近いものでした。
約600人に実施したアンケートでは「ミズノ製品は1年履き続けても壊れにくい」と好評で、さらに購入者からは「次もミズノを買う」という回答が多数ありました。
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中でも「1日履いていても疲れにくい」は、まさに私たちが目指していたアンサーでした。今では「軽い」「壊れにくい」「デザインが良い」という評価が定着しています。
――ほかに、現場からはどのような意見があった?
井上 特徴的だったのは、土木建設業の方からかえってきた「足にしっかりフィットして脱げにくい。高所作業でも安心」という反響や、運送業の「運転がしやすく荷物の積み降ろしもスムーズ」という声です。
これらの感想を踏まえて、よりフィット感の高いミッドカットタイプとハイカットタイプのラインナップを広げ、運転時や走り回って擦り減ることが多いヒール部分を強化した製品も発売しています。
わいもミズノさんお世話になっとる。他のメーカーは履かなくなったわ。
ミズノ良いですよね!
ディアドラも!