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【i-Constructionの本音7】i-Constructionの第二章はすでに始まっていた!

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公開日:2019.08.22 / 最終更新日:2019.09.01
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i-Constructionの「貫徹の次」

i-Constructionの2019年度の合言葉は、「貫徹」であると今年4月に発表された。貫徹とは物事をやりとおすこと。では「貫徹の次はないのではないか」と思ってしまいそうだが、果たしてそうであろうか。

i-Constructionの貫徹を導いてきた考え方の根幹には「カイゼン」というキーワードが隠されている。この連載でも第1回目からずっと言い続けてきた「カイゼン」である。

最終回では、このカイゼンの「先を行く流れ」について考えたい。

カイゼンという言葉は、ローマ字表記にした「KAIZEN」として、製造業を中心に広く認知されている。英語で言うところの、improvement(改善)である。

i-Constructionとimprovement

今の流れをimprovementする動きは、最初こそ効果があるものの、ある一定レベルに達すると、そこから先はさらなるカイゼンを実施しても、その効果が上がることはない。

ところが、このimprovementを実施している最中に、必ずと言っていいほど破壊的イノベーションが起こる。それが世の常である。

破壊的イノベーション(Disrupthive innovation)。最近この言葉があちらこちらでささやかれている。

下の図を見てほしい。

クレイトン・クリステンセンの破壊的イノベーションの概念 /ASCII STARTUP(https://ascii.jp/elem/000/001/225/1225383/)より引用

図中の「技術進歩のペース」は、現状のi-Constructionが進んできている流れである。このようにimprovementを実施することで持続的改善が行われ、縦軸の「性能」が向上する(i-Constructionでは「性能=効率化」と考えたほうがわかりやすい)。i-Constructionの貫徹は、まさにこの流れの上で進めている状況であると認識して良い。

しかし、上図の赤のラインのように、ある時突然、ローエンド型と言われるものが現れる。i-Constructionで言えば、例えばロボットとか低機能なUAVが現れるという感じだろう。

当然、最初に見た関係者は「まだまだ、こんなオモチャは仕事で使えない」とか「こんな基準もわかっていない関係者が出しているロボットなんて、まだ使いものにならない」とあざ笑うであろう。

そう、こんな記事もちょっと前にでていた。

【衝撃動画】犬型ロボットが、建築現場を巡回開始!

誰もが、なんじゃこりゃ、と思ったに違いない。

ボストンダイナミックスは2013年からずっと4足歩行のロボットを開発してきていたのである。当時、ロボットはまだまだ建設現場で使えるような代物ではなく、人間のほうがはるかに技術的にも優れ、トラブルにも強いという概念があった。

そのため2014年時点でのボストンダイナミックスに関する記事は、建設業界でもただオモチャのようだと思われていた。しかし、それからたった5年弱での現場導入である。

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【i-Constructionの本音6】地域建設業こそ立ち上がれ!あり得ない「利益率」を出せるi-Construction
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この連載について

i-Constructionの本音
i-Constructionの本音

今や施工管理でのICT活用は当たり前、さらなるICTツールの活用を進めるためにワールドワードで情報収集しているICT土工の先駆者が、i-Constructionについて「本音」で語る。

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この記事を書いた人

沖田 十三
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バブル崩壊直前に施工会社に入社。施工会社では造成現場に従事し、測量をはじめ現場のノウハウを叩き込まれる。もちろん飲みにケーションなども叩き込まれ、土木の世界に引き込まれる。土木の世界に魅了されるも、もうちょっとスマートな施工管理がしたいと独学でICTを勉強し、社内で数々の変革を起こしたため異端児扱いになる。それでもめげず、どんどん独自ワールドを構築し、今や施工管理でのICT活用は当たり前。最近ではさらなるICTツールの展開や活用を進めるためワールドワードで情報収集中。
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