アニメに出てくる建物を実際に建てたらどうなるか?
大手ゼネコンの前田建設工業が2003年からWeb連載している「前⽥建設ファンタジー営業部」が映画化され、2020年に全国公開されることが決まった。
「前⽥建設ファンタジー営業部」とは、アニメやゲームの世界に存在する空想上の構造物・建造物の建設工事を本当に受注し、実際に今の技術で建設したらどうなるかを、前⽥建設工業の社員が工費・工期を含め正確に分析・検討するWebコンテンツ。
アニメ「マジンガーZ」の出撃シーンで登場する地下格納庫兼プール建設の検証を皮切りに、「銀河鉄道999」や「機動戦士ガンダム」など人気アニメに登場する建造物の建設を真剣に検討し、建設業界内外で話題を呼んできた。
※「前田建設ファンタジー営業部」のインタビューはこちら。
意味のないことに本気で取り組む「積算エンターテイメント」
映画の題材は、前⽥建設ファンタジー営業部による検証第1弾の「マジンガーZ 地下格納庫編」。
舞台は2003年、バブル崩壊後の建設業界。ある⽇、広報部⻑が「『マジンガーZ』の地下格納庫の建設依頼を受けたという体で、建設を検証するWeb連載をしよう」と提案したことを発端に、物語が展開していく。
最初は嫌々プロジェクトに携わっていた若⼿社員の土井航が、社内外の技術者たちの熱意、架空のものに対してどこまでも真剣に向き合う姿を目の当たりにし、”意味のないこと”に本気で取り組み始める「積算エンターテイメント」だ。
主人公の土井役を務めるのは、大ヒット上映中の『映画 賭ケグルイ』や『ギャングース』などで活躍する若⼿実⼒派の高杉真宙さん。
脚本は、2013年春に「前⽥建設ファンタジー営業部」の舞台化を果たし、2017年には「来てけつかるべき新世界」で第61回岸⽥國士戯曲賞を受賞したヨーロッパ企画代表・上田誠氏が担当する。
その脚本を元に、夢中になって仕事に取り組むサラリーマンたちの姿を愛ある目線で描き出すのは、『映画 賭ケグルイ』、『あさひなぐ』、『ヒロイン失格』など数々のヒット作を生み出してきた英勉監督だ。
主演の⾼杉さんは、「映画っぽくないなぁ、どんな作品になるのか今までで⼀番予想つかないなぁ、と思っていたんですけど、確実に素敵な作品になっていると思います」と語る。
英勉監督は「これは夢のお話だと思っています。大人の夢、子供の夢、仕事への夢、マジンガーZへの夢。色々タダでは済まさない仕掛けを⽤意してます」と期待を煽っている。
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