段取りができない職人は親方になれない
施工は出来ても段取りが出来なければ、仕事としては半分以下です。
昔から「段取り8分、仕事2分」と言いますが、仕事のほとんどは段取りなんです。
段取りとは準備のことです。現場に乗り込む時に、親方がアレがいる、コレが必要などなど機械を選定して、トラックに乗せて段取りしますよね。
現地について、機械はココで、鉄筋はあそこに配って、ロープはココから取って、安全施設は・・・、施工順序はあーでこーで・・・ってやっていますよね?
そのあとにみんなでダァーーーっと施工して、ドーーーンって終わるはずです。
「今回の現場楽勝だったなー」なんて気楽に言ってませんか? それはすべて段取りが良かったからなんですよ?
デキる監督の現場ってホント楽ですよね? それは全てが水が流れるように段取りされているからなんです。
職人仕事も同じなんです。段取りできない職人は、親方になれませんし、給料も上がりません。
給料を上げたいのであれば、全ての段取りが出来ることです。
55歳以下の職人は多能工を目指すべし
今後、法面の職人だけで大丈夫でしょうか?
今のところは大丈夫でしょう。
しかし、これからは絶対に単能工では活躍できない時代に入っていきます。
単能工も必要な部分です。それだけを突き詰めていくことを否定はしません。
しかし、若い彼には多能工をオススメしました。若いからこそチャレンジしたほうがいい。相談者が55歳以下であれば、私は多能工をススメます。
なぜ、多能工なのか? 簡単に現場監督目線で言えば、便利なんです。
仮に、1現場にA工法とB工法の2工種あるとします。
X業者に発注した場合、A工法は出来るがB工法が出来ない。すると、B工法だけ出来るY業者も呼ぶ必要があります。
しかし、Z業者にはA工法もB工法も施工出来る職人がいる。それならZ業者に発注します。2業者にお金を支払うよりも1業者に若干高く出したほうが施主も得なわけです。簡単なことです。
しかも、打合せもその後の工程計画も楽に進んでいきます。
そういった業者を使うと、現場監督はとにかく工程や調整が楽なので、施工管理が良くなります。そして、業者へのストレスもかなり軽減されます。良いこと尽くめです。
しかし、私はこの業界に25年いますが、これが出来るのは私が知っている限りでもホンの一握りです。
だから、私は彼に多能工をススメました。
法面やりつつ、アンカーもやる。ロックボルトもやる。出来れば写真も撮る。施工管理の資格も取る。ここまですれば給料が高くて当然です。しょうがないですよ、デキるんだから。
しかし、障壁もあります。
年配の方はなかなか簡単に教えてくれません。削孔を覚えるのに、プラントを3年やってとか、手元を何年以上やってとか言い出します。
そうなってくるとかなり厳しいので、多能工を目指す方は他社に行くか、教えてくれる会社に行きましょう。それしか無いです。
法面を2年やったらアンカーを2年、とやっていけば10年もすれば完璧に多能工です。それ以降は全部を広く浅く仕事していけば、確実にベテランになっていきます。
将来に不安があれば、多能工になるべきです。
多能工が良いと言うが
器用貧乏な人をよく見る
無能工にどれだけ無駄金払ってるか(笑)
教える技術が無い人ほど時間を尺度にマスターさせたがる。そーゆー人からは離れるのが利口だよね。
覚える人(自分)の質は自分で上げられるけど、質の良い教えてくれる人は探さないとね
無能工…うまい笑
確かに自分は変えられるけど、周りは変えられないからね
成長するにはいい上司がいるところに身をおくのが一番の近道だね