「現場がツライ」と思ったことはない

岡林亜実さん。ミタニ建設工業株式会社 舗装部
――建設業界で働き始めたきっかけは?
岡林さん 「体を動かす仕事がしたい」ということで、ミタニ建設工業に入社しました。高校は明徳義塾高校の普通科出身でしたが、とくに不安はありませんでした。友達などからも「亜実なら、できるろう」と言われていました。そんなに深く考えずに入社しました(笑)。
舗装部に配属され、今年で4年目です。今の現場では、作業員の方々に「こうして欲しい」ことを伝えたり、写真を撮ったり、作業を手伝ったりしています。現場見習いの日々を送っています。現場では分からないことも多いですが、先輩方が一からいろいろと教えてくださるので、とくに困ったということはありません。
上司の方などに聞けないことは、同期の男性社員に連絡を取ったり、ミタニ建設工業の直営の作業班の作業員さんに女性がいるので、ふだんからおしゃべりしているので、その人に相談したりしています。これまでに取得した資格は、車両系、ローラー系、玉掛けなどです。現在は、2級の土木施工管理技士を勉強中です。
――仕事がツライと感じたことは?
岡林さん 「現場がツライ」と思ったことはないですね。確かに暑かったり、寒かったり大変なときはありますが、会社でも、空調設備を整えてくれたり、「トイレカー」を設置してくれたり、いろいろ配慮してくれているので、慣れれば、意外と快適です。セクハラはたまにありますけど、気にせず、笑ってスルーしています。

亜実さんの現場に駐車中の「トイレカー」。イラストはミタニ建設工業のマスコットキャラクター「やいろちゃん」
仕事の悩みは、作業を手伝いたくても、重たいものを運んだりするとき、女性ということで、逆に周りから気を使われることです。「やらんでえいき、おいちょって」と言われたとき、「本当は持って来て欲しいのかな?」と迷ってしまうことがあります。
――今後、やってみたい仕事は?
岡林さん 将来的には、高速道路の仕事をやってみたいですね。コンクリート舗装に興味があります。コンクリート舗装の現場に行った同期の子がいて、「すごく勉強になったよ」という話を聞いたので、「私もやりたい」と思ったからです。
30代がいなくて20代が増えてるってことは、震災前は全然人を取ってなかったんだね。
それは国の発注量が少なかったのも要因だと思うけど、もっと長い目で建設投資額は考えたいね。