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記念すべき第1号の”首都高ドボジョ” 「道路をつくる人は、社会から一生必要とされる」

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公開日:2019.10.25 / 最終更新日:2022.08.16
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首都高速道路で初の女性技術者&技術系女性管理職

――会社には女性の土木技術者は何人いるのですか?

三村さん 15名です。全体の土木技術者数は400名ぐらいなので、4%弱ですね。

――それは多いんですか?

三村さん 多くはないと思います。私は女性の土木技術者の第一号だったんです。それから毎年採用を続けているわけですが、30年間で15名は少ないと思います。

――女性の技術者は三村さんが初めてだったんですか?

三村さん はい。総合職としても初めてでした。

――記念すべき第1号じゃないですか。

三村さん そう言われると、笑うしかないですね(笑)。そう言えば、私の先輩の話ですが、大学時点で拒否されたそうです。土木系の学科には、女性は入れなかったんです。

――大学もそんなことをするんですねえ。

三村さん 某超有名国立大学です(笑)。「悪いけど、土木は女子トイレないから、建築にしてくれ」と言われたそうです(笑)。

――首都高速道路では女性の管理職も少ない?

三村さん 技術系だと、私ともう3人ですね。事務系は8人いますけど。

――最初の技術系管理職は三村さん?

三村さん そうですね。まあ、一番年上なので(笑)。

ウチの会社を辞めないでください(笑)

――結婚、出産を機に、やりたい仕事ができなかったとかありますか?

三村さん あったとは思いますが、あまり気にしてないですね。これも男性も女性も一緒のところがあると思います。男性であっても、家庭の事情などで、あきらめざるを得ないこともあります。

そもそも組織に属したサラリーマンである以上、必ずしも自分が希望する仕事ができるわけではありませんよね。希望した仕事に配属してもらえないのは、「私が使えないから」なので(笑)。

――今後やりたい仕事とかは?

徳田さん 今はいろいろな「ものを見たい」という思いがあります。現場を知らないので、設計をしていてもなかなかイメージをつかめないでいる感じがしています。上司との面談でも「現物を見たい」という話はしたんです(笑)。同期の中には、実際に工事に入って、カタチになったものが見れるという人もいるので。

言い方は悪いですが、今の仕事は「机上の空論」と言うか、あくまで計算ベースの仕事という気がしています。もっと現物よりの視点を身につけたいです。新しいものだけでなく、補修なども含めて、幅広い視野を手に入れたいという思いが強いですね。新しいことを少しずつ勉強しながら、仕事をしているところです。

――三村さん、先輩としてアドバイスなどがあれば。

三村さん まずは、ウチの会社を辞めないでください(笑)。ウチの会社には、設計のほかにも調査や管理などいろいろな仕事があります。仕事が変わっても辞めないでと思っています。「苦労をムダにしない」ということを心がけてもらいたいですね。

仕事って、なんでも後につなげられるし、後につながらないものはないので。もし「ウチの会社はどうしてもムリ」と思っても、仕事は続けてほしいです。大変なこともあるけど、自分でお金を稼いでいれば、きっと面白いことができると思うので。

今の日本だと、自分のキャリアを一回切っちゃうと、そこで終わっちゃうでしょ。今は技術革新が激しいから。例えば、阪神淡路大震災の後、基準や仕様書がガラッと変わったんだけど、そのときにキャリアのブランクがあった技術者は、もう使いものにならないんです。なので、ずっとキャリアを続けたほうがお得かなと思います。

徳田さん がんばります。

三村さん がんばらなくて良いの。がんばらなくても続くから。シンドイと思ったら、がんばるのを「あきらめる」と大丈夫。とにかく続けてください。技術革新についていけるので。

徳田さん 重みのあるお言葉です(笑)。もともと仕事を続けていくつもりでしたし、「住めば都」的な考え方の持ち主なので、なんとかなると思っています。

三村さん それで良いんです。

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この記事を書いた人

四国の犬
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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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