子連れママが作業服専門店に行く時代
若年層の建設業界への就職希望者は、減少傾向が続いている。建設業界の地味なイメージ、もっと言えば「キタナい、コワい」というイメージが根強くあることが一因となっているのは間違いない。
しかし、業界全体としてここ2~3年で作業服にファッション性が取り入れられ、作業服はおしゃれなデザインへと進化している。子連れママが作業服専門店に行く時代だ。イマドキのワークウェアをカッコよく着こなすのは、これからの職人の使命の一つと言えるだろう。
業界全体で作業服をスタイリッシュに着こなし、建設業界へのイメージを変えて、若者や女性にアピールできる。もともと機能性に優れた作業服は、独特の機能美 を備えることができる。
「カッコいいから入りたい!」と、若者があこがれる業界に変えていくことで、労働力不足の建設業界の未来を切り拓くことが可能だ。その発信の一つとして、あるイベントが企画された。
このほど、大阪市の花博記念公園鶴見緑地で開催された「技フェスタ」(主催:一般社団法人大阪府建団連)のメインイベント「作業服のファッションショー」だ。
ランウェイを歩くのはモデルではなくプロの職人
作業服メーカーや販売会社が、建設業界の内外に向けてアピールするために、厳選した作業服を用意した。モデルをつとめるのは、業界志望の高校生や建設業界の現役若手社員たちだ。
続いて、ヘルメット女子が登場した。業界のアイテムとして、基本中の基本であるヘルメットを手にしているのがポイントだ。
ポージングの後は、ステージを下りてランウェイをウォーキング。ランウェイでポーズをとると会場が熱気をおびる。ポージングだけではなくウォーキングの練習もがんばった成果だ。作業服を通して、建設業界の魅力を伝えたいという熱い思いが伝わってくる。