曳家業者を選ぶ基準は「近所」か「安い」か
こんな状況下で、曳家の施工品質の違いとかもなかなかご理解いただけない。
曳家業者を選択する場合の基準は、
- 近所でやっている業者
- 安い
くらいで、施工品質には全くといっていいほど触れません。
だから切磋琢磨していない曳家の場合は「曳家した家なんだからこんなもん」という言い逃れで、かなり粗っぽい工事をされる業者もいます。
まあ、安くすれば受注しやすいですから、粗っぽい工事をして数をこなすのは、経営戦略としては低価格・低品質の住宅を販売しているビルダーと意味は一緒です。
世の中にはこういう仕事して売上を伸ばしている方を「成功者」と見る風潮が”やや”あります。
まっ、そうした方たちとは生息域が違う曳家もいるんだよ、と知っていただくためにブログや「施工の神様」で記事を書いているんですが…。
高難度の工事をしてるから、誰か気づいて!
今回は、昨年11月~12月にかけて故郷・高知で施工させていただいた鉄骨3階建ての住宅(1階は農機具置き場)の沈下修正+基礎の全面造り直しの施工手間について書かせていただきます。
まず、これは本当に悔しいんですが、施工中にリアルタイムで「曳家岡本のブログ」で画像も公開していたんですが、こーんな難易度の高い工事をしていたのに、誰もそれに気づいてくれなかったんで…ここで改めて自分で解説します(とほほ)。
まず現場の症状についてです。
画像の通り、独立基礎が家の荷重に負けて割れて来ています。
これは本来だと、基礎撤去後に柱のプレート下に鋼管杭とジャッキを入れて、反力が獲れるところまで打ち込んでおいて、レベル修正も出来たら、それをコンクリートで巻いて安定させる揚げ家とアンダーピニング工事の併用工法を選択するのがベストだと考えました。
ですが、お施主さんの「この先、何年使いたいか?」を考えると、そこまでの工事をするほどの費用は掛けられない。でも、基礎が割れて来ているのは家族一同怖いので直したい、というリクエストから、1階の梁を持ち揚げて支えておいて、基礎を解体→全面造り替えのみを行うということになりました。
まあ、これだけでもスラブが2層にわたって乗っているお家を持ち揚げるわけですから重いし、資材も大量に必要なのですが。
H網ではなく、H鋼ですよね?
あー本当ですね。
恥ずかしいです。汗。
編集の方も気が付いてくれよう(^^)
昼休み中に恥ずかしくて、汗出てます。
ありがとうございます。