4.コアの抜き方
コアの抜き方は非常に大事です! 実はココが一番大事なんじゃないかと思っています。
結構やるミスが、強度が無いのにコアを抜く行為です。
例えば、普通セメントで1週強度を取るのに、2日目くらいでコアを抜くとボソボソの断面(表面)になります。明らかに強度発現が無い状態です。
これは供試体としてアウトです。
φ50×100㎜のφ50が確保出来ず、細くなることで強度が低下します。
普通セメントの場合だと、前日か当日にコア抜きをすることをオススメします(硬いけど)。
このくらい表面がツルツルだと安心です。
5.砂の種類
砂の種類ですが、これも強度が出にくい砂ってあります。法面屋は絶対に知っています(地元業者は)。どこの砂は強度出ないって(笑)。
特に、洗いが間に合わない砂で泥が多い砂は強度が出にくい方向に向きます。
そして、粒度が一定の方がイイですね。細かくもなく、粗くもなく(ブレンドしてくれる業者もあります)。
6.気温
気温は大事です。寒中コンクリートであれば、特に気を付けて欲しいです。
この時に間違っても防凍材は入れてはいけません。防凍剤は水和反応を阻害するので、余計に硬化を遅くします。
防凍剤は嘘が多いので気をつけて下さい(私が知っている限り、2種類の防凍剤は嘘? 認識の違い? でした。公的試験場にて実験済ですが、公表は出来ないので個人的に見せます(笑)。数種類の実験をしたいところなんですけどね)。
7.供試体の作り方
供試体の作り方は吹付しているので特に問題はないと思います。
が、まれにロスばっかり噛んでロスとモルタルのミルフィーユになっている時があるので気をつけて下さい。作成後は現場と同じ条件にするためにその場に放置で(笑)。
ざっとこんな感じです。もっと他にもあるとは思います。外的要因で強度試験場のキャッピングだとかも影響する可能性があります。
どこに落ち度があるかは、やった方がよく分かっていると思います。どうせやるなら完璧に試験練りしたいですね。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。
こんど、非JISの試し練りの立会いに行きます。それに向けて配合の知識を勉強中。コンクリ技士の言われるがままにならないようにしたく思います。
そのスタンスでは良くない方向に向いてしまうと思います。協力し合って良い結果を生み出した方が良いと思いますが。。。