施工管理なら工事の最前線を見れる
――なぜ土木の仕事に就いたのですか?
長さん もともとは、漠然と「ものづくりの仕事がしたい」と考えていました。また、水質や土壌、大気などの環境分野にも興味があったので、両方に関われる業種は「土木かな」と思い、大学で土木を学びました。
岡田さん 普段の生活で使っている道路やトンネルって、「誰がどうやって造っているのだろう」と興味を持ったのがそもそものきっかけでした。とくにトンネルは「どうして穴が空いているのに、崩れないんだろう」と不思議に思っていました。そこで大学で土木を学ぶことにしました。
――奥村組を選んだ理由は?
長さん 大学の授業で、あるゼネコンの方の講義を受け「就職するなら、やっぱりゼネコンやな」と考えるようになりました。トンネル貫通に関するビデオを観ながら、様々なエピソードを聞き、感動したからです。ただ、その方は奥村組ではなかったですけど(笑)。
採用内定は複数のゼネコンからいただくことができましたが、企業研究や面接などの就職活動を通じて「ここで働きたい」と思った奥村組に入社しました。
岡田さん 施工管理の仕事は工事を最前線で見ることができ「面白そうだ」と思い、ゼネコンを志望しました。その中でも、リクルーターや採用担当者から社風の良さが感じられた奥村組に入社しました。
何をするべきかわからないまま終わった初めての現場
――奥村組ではどのような仕事を?
長さん 私は入社14年目になりますが、最初の配属先は大阪市営地下鉄の8号線(今里筋線)の現場で、1年ほど施工管理の仕事を経験しました。既にシールド工事は完了しており、私は停留所出入り口の工事を担当しました。
その後、環境プロジェクト部に異動になり、現在まで、土壌汚染や地下水汚染の浄化、解体工事、処分場の提案や施工支援などに携わっています。最近では災害により発生する災害廃棄物処理に関する業務も行っています。
――最初の現場はどうでした?
長さん 自分が何をするべきかわからないまま、終わりました。かなり慌ただしい現場だったので、自分で考えると言うよりは、与えられた仕事を必死でこなしていった感じでした。言われたことができず、悔し泣きしたこともあります(笑)。今振り返ると、「もっといろいろできたのにな」という思いはあります。
――周りの反応はどうでした?
長さん 女性が現場にいることが珍しかったころなので、どう扱って良いかわからなかったのではないかと思います。私としては、女性だからと言って、「特別扱いしてほしくない」「男性と同じように働きたい」と思っていましたが、今になってみれば、体力面の違いなどから、男性と女性が同じ働きをすることが難しい場合もあると考えています。