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【コロナ禍の新卒採用】学生が住宅業界をふるいにかける時代

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公開日:2020.11.27 / 最終更新日:2020.11.30
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地域工務店には、ふるさとを創造する役割がある

――最近は、働きがいを伝えることがとくに重要になっているが。

田尻忠義氏 注文住宅では、自分が一生懸命に考えた、あるいは対応したお家で、お客様に大きな喜びを感じてもらうことが働きがいになります。

私たちが丹精込めたお家は、お子さんにとってのふるさとになるんです。建てたあとも、お母さんがつくった料理を食べたり、お父さんが肩車してくれた思い出が生まれ続けていくんです。もしかしたら、自分のつくったお家から、文豪やプロサッカー選手が誕生するかもしれません。やりがいとは結局のところ、自分がやったことを誰かに喜んでもらうこと、あるいは誰かから必要とされているという実感が感じられる環境が前提です。

当社は新卒の9割が働き続けていますが、これがもし仮に1年で退社してしまうとなると、お客様からありがとうと言われる前に辞めてしまうことを意味します。これでは、今話したようなやりがいを感じられません。現場監督も、現場を何件かこなしていけば、それだけお客様から感謝を寄せられる機会が増えていきます。短期間で諦めることはもったいないことなんです。

どんな仕事でも3年は続けないとその仕事の真髄は分かりません。3年を持たずして降りてしまうというのは、やはり採用の際に会社と学生の間でうまくマッチングできていなかったからだと思います。

とはいえ、学生さんが就職活動中に数ある企業の中から、自社の仕事や価値観を100%理解して選考を進んでいくというのは難しいので、企業側が積極的に選考の中で自社のリアルを伝えていく必要があると思います。「ウチはいいですよ」だけ伝えて入社してからのギャップで離職してしまうのは、会社にとっても学生にとっても時間コストのロスになると考えます。

若い職人たち

――今、学生に伝えたいことは?

田尻忠義氏 現在、住宅業界の採用活動は、学生を引き付けるための手段が重要視されている面があります。それが、働くうえでの気付きを遅らせる要因になっています。

会社が学生をお客様扱いし、こんなに給料がもらえて、福利厚生も良好で、働き方改革にも取り組んでいると、良い側面ばかりをアピールしている工務店も多いですが、いずれにせよ入社後はそれぞれの会社のルールに従い、結果を出していかなければならないことには変わりありません。

誰でもできる仕事をしたいのなら、そういう働き方を選べばいい。そうではなく、今のオレはなにもできないけれど、人に影響を与え、いずれは高い報酬や権限、役割がほしいから挑戦したい、というのであれば、どちらの働き方を選ぶのかを学生に突き付けてあげることも会社の役割です。

他者に与えられるものを増やし、その価値を高めていくことが、収入も含めて自らの可能性を高めていくということを、若い頃の私は知らなかった。ですから、これからも学生にその可能性をお伝えできればと思っています。

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この記事を書いた人

長井 雄一朗
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建設専門紙の記者などを経てフリーライターに。建設関連の事件・ビジネス・法規、国交省の動向などに精通。 長年、紙媒体で活躍してきたが、『施工の神様』の建設技術者を応援するという姿勢に魅せられてWeb媒体に進出開始。
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