田舎の一般道で、車両の立ち往生が発生
北国の某舞台で勤務していた際、前日の大雪により、田舎の一般道で積雪による車両の立ち往生が発生しているという情報が入り、部隊が災害派遣される可能性があると朝一番の会議で報告されました。
会議の中で「陸上自衛隊が対応するのではないか」という質問もあがりましたが、要請する自治体からは、一番近い自衛隊の基地が海上自衛隊であったことから、海上自衛隊にお願いしたいとの話が当直からの説明でありました。
ここで問題になったのは、私が所属している部隊は、実は現場から一番近い部隊ではなかったということです。災害派遣に伴って除雪活動を行うには重機が必要なのですが、一番近くの部隊には重機がないため、私が所属している部隊に協力を要請してきたという説明がありました。
この一般道自体は、南北一本道の幹線道路で周囲は森林と海に囲まれており、脇道もほとんどなく、かつ避難するような施設もありませんでした。また片側1車線の道路であり、積雪があると非常に狭い印象を与える道でした。
立ち往生の原因は、夕方に北に向かっていた車が坂道で動けなくなり、それが原因で明け方までに40kmにわたって車両が立ち往生したというものでした。
北側からではないと立ち往生を解消できない
私の所属する部隊は、現場から通常であれば車で2時間、冬季であれば2時間半から3時間を要する南側の場所に所在していました。かたや災害派遣要請があった部隊は、現場まで通常であれば1時間、冬季であれば1時間半から2時間と、現場から北側に位置していました。
すでに要請された部隊には、災害派遣命令が出ておりましたが、私の部隊には一向に出る気配がありません。そもそも、車の立ち往生を解消するには、先頭の北側に向かっている車を1台ずつ動かさなければなりません。つまり、北側から攻めていかなければならないということです。私の部隊は南側かつ迂回路がないため、南側からでは立ち往生に加わってしまうだけです。
結局、当初要請された部隊が、北側から運転手の安否確認と保有している小型除雪機と人力をフル稼働させて、1台づつ救助したそうです。一方、私たちの部隊はというと、南側から一部の隊員を派出し、車両の運転手の安否確認のため、徒歩で各車両を巡回する活動にとどまりました。
除排雪業務経験者です。
冬場は天気予報とにらめっこしてた記憶があります。
日々の生活でもなかなか落ち着かない期間を過ごしました。
北国で生活している人は基本的に車の運転は無理しないで安全を心掛けている方が多いと感じています。
むしろ、雪国経験の浅い方々が楽観的な判断で事故を起こしている傾向があると思います(主観ですが)。
人間は経験して学ぶ生き物ですから最初は慎重に過去事例を勉強して少しづつ慣れてくしかないような気がします。
ただでさえ自然災害が多い日本。
どちらかというと自然災害が副因で人災が主因だろう。
国民性を変えるのは難しい。
立ち往生ー>自衛隊による救助までがルーティンタスクなのでは?
救助が出来なかったらリスクマネジメントの欠如ですが。
そもそも一般道の除雪は自衛隊のルーティンタスクではありません。
道路法管理者のタスクであり、自衛隊が災害派遣で出るのはエマージェンシーのタスクです。
自衛隊は便利屋ではありませんよ。
>自衛隊のルーティンタスクではありません。
現場はそうでしょうけど。
為政者はどうかな。
トータルコストで考えてるんじゃないかな。