建築のせいで設備が泣いた現場の話
地方商業施設の改装工事で、私の会社は、ビルオーナーから直接仕事を請けていました。ゼネコン、他のサブコンもオーナーから仕事を受けており、私と後輩の2人で現場を回す予定でした。
5店舗の空調機新設と、大型のビル空調機の更新で、工期は約半年。そのうち最初の3か月は順調に回っていましたが、この後に思わぬ展開が待っていました。
今回の工事は、内装との掛け合いのみになるかと思っていたのですが、ちょうど配管工事をしていた折に、いきなり建築で事故があったとの報告が入りました。
最初のうちは、自分とは関係のない、まるで他人事で、室内側の配管工事が終わっても、建築が事故を起こしたことをあまり問題視しませんでした。しかしその後、建築が再び事故を起こし、ついにオーナーから作業中止の指示が出るという最悪の流れになってしまいました。
配管工事用の足場の作成はオーナーから建築に依頼していたため、工事が中止となり、設備も工期延長。さらに、店舗内の建築工事での撤去、新設も終わっていないため、室内での残作業に入れないことになってしまいました。
私はこの時、できる仕事から行い、ゼネコンが作業を開始してから作業に入ればよいと考え、オーナー側の設備担当者に「ゼネコンの足場作成の仕事が残っており、それを進めてくれないと空調の仕事が終わらない」と伝えました。しかし建築担当が対応しているという返事だけで、この後、約3週間も建築工事が遅れることになりました。
オープンまで1か月半もないという直前の時期なのに、私が担当する工程は30%未満という現状。建築が遅れたせいで工事が遅れているため、空調の依頼工事を先行して欲しいと再度、設備担当者に説明しましたが、建築担当者から「建築が工事中止を受けており、他の工事を優先してはいけない」と言われているとのこと。にもかかわらず、その建築担当者はその週の水曜日に現場にも来なかったことを鮮明に覚えています。
設備職人、内装、建築、お客様、みんなから「文句の嵐」
結局足場が立ったのは、オープン2週間前。電気内装も大幅の遅れがある中、一番遅れているのは、もちろん私の担当する空調でした。
室外では、足場が立った日に職人を呼び、屋外の冷媒配管と室外機の設置をお願いしましたが、職人も「遅れているのは空調のせいじゃなくて、建築のせいだから、客に言って工期を遅らせてくれ!」とすごい剣幕。設備担当者に言っても、そんな事はできっこありませんし、内装も遅れているため、室内側と室外機側でほぼ24時間1週間休みなしで現場を回す羽目になりました。
こんな時でも、建築は「室外機を設置している下部で作業するから、作業を止めてくれ」と言ってきました。その日は、さすがに職人は怒って帰り、お客様からは「なんで室外機側が終わっていないんだ!」と文句を言われる始末。建築の作業が優先であることに変わりはありません。
室内側では、内装の工事が進み、空調機周りの配管溶接をしていましたが、内装の職人からも文句を言われ、空調の職人たちはとてもやりづらい空気。毎日のように内装の進み具合を確認しながら、工事を進めないといけないため、職人たちにイライラが募ってきます。
そして、なんとかオープンまでに間に合わせましたが、内装とオーナーからは「工程が良くなかったんじゃないか?」と竣工後も文句ばかり言われました。しかし、この現場は、お客様が工程管理できていなかったのが一番の問題じゃないかと思っています。管理ができないなら建築に一括して依頼すれば、こんなことは起きなかったはずです。
この業界の設備に対する扱いどうなってんだよ。
監督業をしているならお前らが悪いよ
どうにか交渉するか、段取り組み直させるなら金はずむしかない
設備は辛いぜ
外構もつらいぜ!!
そこで泣かないといけないのか。。。
職人はもっと泣いていると思うが
文章が下手くそ
空調設備工事会社で営業兼事務職をしています。
この業界は建築ファーストの世界だと思います。建築が原因で工期が遅れても、最終的には設備が泣かなくてはいけないことになっている。職人を現場に送り出してるところはもっと泣いています。
追加が出る度ちゃんと出して貰えるんでしょうか?と確認して、責任を持って必ず出すと言われたからやらせていただいたのに結局追加の分はうやむやにされたり、出したとしても何ヶ月も引っ張られたりする。働いてくれている職人の生活を守りつつ、会社も守らなくてはなりません。体質なんでしょうか?上から状況を変えて行かない限り変わらないのでは?と思ってしまいます。