知識や経験がなくても、素直でさえあれば何とかなる
政府開発援助の仕事は、現地の建築関係者のレベル向上の協力も含まれているが、それは口で言うほど簡単ではない。自然と教えられる程度のモノと解釈されてるが、それはとんでもない誤解だ。
「何とかしたい!」と思ってもそれは綺麗事に過ぎず、基本的な教育が行き届いていない人たちに、一体どこから教えればいいのか?がかなりの悩みどころだ。
作業員のレベルは国による差が非常に大きいが、かけ算なんて到底無理で、足し算の連続で理解するのがやっと!という人たちも珍しくない。ここに書いたのはかなり大変な現場の場合だが、大同小異で他もそれほど変わらないと思う。
じゃあ、どうすることもできないのか?というと、それは違う。前述した通り、知識や経験がなかったとしても、素直でさえあれば何とかなるのも事実だ。
基本的な教育を受けていなくても、言葉が通じなくても、お互いに気持ちでぶつかって必死に身振り手振りで教えてあげれば、彼らもその気持ちに応えてくれる。
ここ数年はコロナの影響で国内で働いているが、そろそろ海外の現場も再開の兆しが見え、向こうの現場に戻る打ち合わせをしてる最中だ。微力ではあるが、これからも海外の現場に協力、貢献していきたい!と考えている。