――競争が激化している中での強みはどこにあるのでしょう。
北川常務 当社は熊谷組の技術の総力を活かしたリニューアルの専門工事会社です。躯体、構造、仕上げなどすべてのリニューアル工事をワンストップで展開できることに強みがあります。「居たまま工事」の際にも、騒音・振動・臭気等には最大限配慮した施工を行っています。発注者と意思疎通を図りながら、施工の時間帯や養生の仕方を工夫したり、作業動線を確保することで、建物が使用されている時間帯でも工事を進めることが可能となっています。
また、北は北海道、南は九州・沖縄まで、熊谷組が営業している地域であれば、私どもも寄り添って仕事をできる点は大きいと考えています。熊谷組とはメンテナンス情報も含めて随時共有しているため、相談から調査、診断、企画、提案、設計、見積り、リニューアル工事とアフターサービスまで、一気通貫で手掛けることができますし、これらをすべて担当することで優秀な人材が育っています。

ケーアンドイーが手掛けた「プラネタリアYOKOHAMA」
若手を中心とした委員会設立で将来像描く
――確かに、若手社員の登用や活躍も著しいと伺っています。
北川常務 そうですね。いまは、若手社員が中心となり「トータルリニューアル ver2」という委員会を立ち上げ、当社の5~10年を見据えた当社の課題や将来に向けた夢について語り、それを社内に広げる活動を進めています。
私どもとしても委員会をバックアップしながら、「将来のあるべき姿」や「なりたい姿」を若手と共有しながら、長期・中期・短期と分けて自分がどういう活動していくかについての行動計画を立案し、実践しています。
――委員会ではどのようなことを話しているのでしょうか。
北川常務 現在、達成できていない課題の一つである建設DXについては、若手社員とともにチャレンジを進めています。手元での活動ですが、グリーンファイルや写真整理ソフト、あるいは工事管理システムを導入し、図面や写真、工程の情報をクラウド上で協力会社と共有しています。また、商業施設等を営業しながら行う「居たまま施工」では、セキュリティーの問題から顔認証システムの設置が必須となりますが、グリーンファイルと顔認証システムを連動させたモデル現場づくりを進めています。
――若手の育成にも力を入れている?
岩間社長 ええ。入社後すぐだけでなく、入社2~3年目にも本社安全や設備点検の基礎、安全パトロールなどについて、少人数で1週間ほどの研修を行っています。また、4年目以降の中堅社員に対しても、技術研修を実施しています。それ以降の世代については、所長によるOJTでの教育が中心となります。また、当社では1級施工管理技士を6年で取得するよう指導し、7年目から独り立ちできるようなキャリアプランを設計しています。
熊谷組のグループ会社であるという看板を活かしつつも、こうした若手育成の取組みなどを地道な学校回りで伝えてきたことで、新卒社員を毎年10~15人ほど確保できています。
――社長の視点から、若手の活躍をどうご覧になっていますか?
岩間社長 みな熱心に、真剣に取り組んでいますね。2代前の樋口靖社長のときに、「10か年行動計画」をスタートし、「若い君たちが10年後どうなりたいかを、これから見つけていかなければならない」というメッセージを発しました。前任の芹澤悟社長も同様の行動計画を推進しました。ですので、将来を見据えて若手のうちから会社を運営していく意識を持つ文化は根付いているように感じます。
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――ちなみに、どのような人がリニューアル工事に向いていますか?
岩間社長 コミュニケーション能力に長けている方が向いているでしょうね。顧客との距離は、新築工事よりも近いですから。当社は若いうちから工程等の決定権を持つことが他社との違いだと考えておりますが、自ら決定権を持って仕事を進めることができ、工事が終われば顧客から感謝される。そんな大きなやりがいがある仕事だと思います。
――そのほかにも、熊谷組と住友林業の両者が資本・業務提携され、同じく住友林業ホームテックとケーアンドイーも連携を深めているなど、会社としても新たな取組みが進展していますね。
岩間社長 そうですね。住友林業ホームテックは「木」を活かした木質感リニューアルのスペシャリストですから、当社のノウハウや経験を融合することでさらなる建築リニューアル技術の向上を目指していきます。SDGsやカーボンニュートラルの実現では建築物の木質化は有効な手段です。熊谷組の福井本店建て替え工事は、鉄骨造と木造のハイブリット構造で木質化に注力した象徴的な建築物だと考えていますが、これから一層、木質化によるリニューアルで快適な空間が実現していくことに期待しています。
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