とにかく「やるしかない」
――小山さん、監理技術者としての仕事には慣れましたか。
小山さん まだまだ未熟な部分があるので、毎日四苦八苦しながらやらせてもらっているところです(笑)。
――プレッシャーは感じていますか。
小山さん それが良いのか悪いのかわかりませんが、正直プレッシャーはあまり感じていません(笑)。とにかく「やるしかない」という気持ちでやっています。
――休みの日はどうしていますか。
小山さん 嫁さんの実家が近いので、そこで過ごしたりしています。
神様とケンカすることはなかった(笑)
――女性がトンネル現場に入るのはかなり珍しいと思いますが。
田中さん そうですね。最初の現場は新名神のトンネル現場でしたが、当時は作業員さんなどから珍しがられました(笑)。
――「山神様が〜」みたいなことを言われたとか。
田中さん はい、「神様とケンカする」と言う人もいました。幸い、とくに神様とケンカすることもなく、仕事ができています(笑)。
――10年前と今では作業環境は大きく違っていたでしょうね。
田中さん 昔は現場に女性トイレがないのが当たり前でした。私を含め女性社員が現場に入り出して、少しずつ変わってきた感じです。今となっては「トイレの話はもういいかな」という感じです。女性トイレはあって当たり前なので。
――宿舎も変わりましたか。
田中さん 当時は、男性と同じ宿舎に入るということがルール的にできなかったので、私はクルマで現場まで通勤していました。ただ、夜間にトラブルがあったりすると、現場に駆けつけるのはけっこうシンドかったです。今は、男性と同じく宿舎で寝泊まりできるようになっているので、その点はラクになっています。
マネジメントの仕事は大変だけど、責任を持ってやり遂げる
――そもそもの話ですが、「トンネルをやりたい」ということで入社したのですか。
田中さん いえ、とりあえず建設会社に入りたいということで入社しました。トンネルに興味を持ったのは入社してからのことです。
――トンネルに興味を持ったきっかけはあったのですか。
田中さん 最初に入った現場がトンネルの明かりの現場だったのですが、「明かり工事とトンネル本体工事とは全然違うよ」という話を聞いて、興味を持ちました。
――入社当時、技術系の女性社員は何人いたのですか。
田中さん 全部で17名ほどでした。現場に出ている社員はもっと少なかったと思います。今は100名弱ほどに増えています。
――トンネル工事の長ということですが、マネジメントの仕事には慣れましたか。
田中さん 部下がつくのは初めてのことなので、「自分って未熟だな」と日々感じながら、毎日必死でやっています(笑)。自分が担当する仕事だけではなく、部下のことや発注者さんのことも考える必要があるマネジメントの仕事は、やはり大変です。ただ、任された以上は責任を持ってやり遂げていきます。
――休みの日はどうしていますか。
田中さん 実家が隣の県なので、実家に帰っています。近くの現場に後輩の女子社員がいるので、女子会をやったり、一緒に遊びに行ったりもします。
――前田建設工業は働きやすいですか。
田中さん 働きやすいと思っています。周りの社員はフレンドリーな方々ばかりで、親身になってくれます。良い会社だと思います。
選ばれたことが間違いでないことを証明してほしい
――松澤さん、お二人への期待などをお願いします。
松澤さん どの業種でも同じだと思うのですが、私達が同年代だったころと比べて、人(担い手)は少ない一方で、求められることは非常に多くなってきていると思います。そのため、この現場での小山のように若い年齢において、監理技術者名などの作業所内での要職につくことも珍しくなくなってきています。
ただ、二人とも職員不足の中での消去法で今の立場に選ばれたのではなく、【その立場を全うできること】、【全うできるように成長できること】を信用されて選ばれていることは認識してほしい、選ばれたことが間違いでないことを証明してほしいと思っています。
職位が上がるにつれて、業務の目的や意味、その基となる法令や基準を強く意識して取り組まなくてはならない場面も増えてくるので、常にその部分に対する知識の拡充は行ってほしく思います。
同様に、いままでは、社内のいつも一緒にいる人間とのやり取りであったため、説明・言葉不足であってもある程度その真意を汲み取って、補足・手助けをしてもらう立場でしたが、今後においては、そうではない社外の人と話す機会が増えると思うので、その辺のスキルをさらに引き上げていってもらいたいと思っています。
人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!
「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。
良いですね。チームプレイですね。
上層部の意見に対して、部下が指摘出来る社風が、良いですね。JR東海も、そうです。
女性用トイレがあるのが配慮している例としてあげられるのが、もういいかな・・・という感覚はわかります。”女性”が建設現場で働いてるというだけでメインにもってくる記事も、もういいかな・・。