若手人材の確保や早期退職を防ぐことは、建設業界が抱える永遠の課題ではないだろうか。そのために必要なことは何か。
私が思う、建設業界での「若手が働きやすい職場環境」を本気で考えてみた。
部下が上司の評価を行う人事評価制度
現場で若手が辞める一番の原因は、間違いなく人間関係だ。それも上司に対する不満がほとんどである。
部下から上司に面と向かって直接不満を言うことはなかなかできない。人事評価に部下からの生の声が入ってくるというのは色んな意味で画期的だ。
若手も普段は理不尽な扱いを受けても、それを正当に評価できる場ができれば、今までよりも働きやすくなることは容易に想像がつく。
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部署を変われる制度
施工管理の会社では、施工管理で入った人間が今の業務に向いてないと判断すると、転職するしかないという傾向がある。
施工管理が向いているかどうかなんてやってみなければわからない。自分が施工管理に向いていなかった時に、部署を変えてみるか?と提案してくれる会社は非常に魅力的だ。
建設会社は施工管理以外にも人事、営業、CAD、総務といったように各部署ごとに分かれていることが多い。自分の向いている部署は本当に体験してみなければわからない。同じ会社の中で、部署を変われるといった選択肢は、若手にとって安心につながるだろう。
2人1組のペアで業務を行える制度
“上司と合わない”これは多くの若手が持つ悩みではあるが、逆に”上司と馬が合ってしまった場合”も実は悩ましいものだ。
その上司を気に入ってしまった場合、その後の上司とのコミュニケーションに苦労することが多いからだ。
最初の上司のイメージが良ければ良いほど、次の上司のハードルがグッと上がってしまう。そうなると、2番目の上司が悪いことをしていなくても、後輩が苦痛に思ってしまうこともよくある。
この対処法として、最初に2人1組のペアを決めてしまうことだ。そうすることで、新しい人間関係が極力発生しない状況を作り出せる。
上司と固定になると、悪い上司に当たってしまった時のことを言ってくる人間もいるが、基本的にその環境に慣れてしまったほうが楽な場合がほとんどなので、固定で仕事をさせるというのは、メンタル的にも非常に良い効果を得ることができるだろう。