高強度コンクリートのデメリットを知ったトラブル
3つ目のコンクリート打設時のトラブルは、分かっていても止められなかった話です。
超高層という部類の現場に携わっていた時の事です。その現場はPCではなくRC造でした。そして、その時に打設していたは高強度コンクリートでした。
しかも、高強度コンクリートの品質がスランプ管理ではなく、フロー値での管理であったため、一般的な普通コンクリートよりも粘りはあるがドロドロというイメージのもの。吹き出しなどのトラブルがあると、とめどなく流れ出しそうなので、前日に型枠の足元の間詰めを行ったはずでした。しかし、いつも上手くいくとは限りません。何フロアか上手くいっていたので、何となく安心していたある日に、事件は起こったのです。
その日もいつもと同じように前日に間詰めを行ってましたが、何かの拍子に外れてしまったのでしょう。バイブレーターをかけるとわずかな隙間からドロドロのコンクリートが、あっという間にスーッと流れ出したのです。とっさにバイブレーターをとめてコンクリートが漏れた所を塞ぎましたが、すでに柱の足元にはコンクリートの山が出来ていました。
フロー値が大きくて自己充填性が良いので、ジャンカなどの品質トラブルが普通コンクリートに比べ、圧倒的に少なくて良いと感じていた高強度コンクリートのデメリットを経験した瞬間でした。
現場監督をしていれば、大なり小なり同じような経験をされていると思いますが、コンクリート打設のトラブルは、実際に遭遇すると「マジか~」と思わず声が出てしまうような状況になります。そして、2度と同じ状況にはなりたくない、と心から思いますので、みなさんもくれぐれもご注意を。
クソつまんない
これってドカタが書いたの?監督が書いたの?
ど素人だね(笑)