ガイドセル先端固定装置とは、奥村組によって開発された発破工事における装薬孔の高精度な削孔技術のことで、原理的には、固定用治具/油圧ジャッキ/バネ機構によって構成され、油圧式削岩機のガイドセル先端に取り付けた油圧ジャッキで固定用治具を岩盤に一定の圧力で押付けてずれを防止し、削孔ビットで切羽に回転/打撃を与えることで、削孔位置のずれを従来型の1/4に抑制するものとされる。尚、従来型は簡易な固定用パッドで岩盤に押し付けていたが、削孔柱にずれが発生し、精度が悪くなる課題があった。ちなみに、削孔精度によっては発破後の掘削断面に過不足が生じコストにも関わるため、装置の耐久性に支障がないガイドセル先端固定装置は山岳トンネルにも活用が期待される。