パワーネット工法とは、東亜グラウト工業/エコ・パワーネット工法会によって共同開発された高強度ネット斜面安定工法のことで、原理的には、TECCOネット(素線)/異形棒鋼/スパイクプレートなどを連結することで、不安定な斜面表層全体を覆い、かつ補強材で安定地盤に固定するものである。尚、パワーネット工法の対象は滑り層厚1.5m以下とされ、全体滑り/局部崩壊(中抜け)を抑制するものであり、従来型に比べ工期短縮/コスト削減が見込めるものである。ちなみに、二重防食処理(亜鉛アルミ合金めっき/飽和ポリエステル)を施した素線は耐久性に富んでおり、コンクリートによる斜面被覆もないため、全面緑化も可能とされる。