高精度リアルタイム3D位置誘導システムとは、ICT(情報通信技術)を駆使した港湾構造物据付誘導システムのことで、原理的には、2台のノンプリズムトータルステーションと傾斜計を組み合わせることで、3D映像で鋼板セルの挙動を即時把握するものである。尚、鋼板セル工法は港湾構造物の代表的な工法とされるが、トータルステーションの性能上、データ更新に数秒要してしまうため、外界の影響次第では鋼板セルが動揺し、即時把握が出来ないことも指摘されたが、最新のノンプリズムトータルステーションは最短0.05秒で更新が可能になったため、スムーズな立体把握が可能となった。高精度リアルタイム3D位置誘導システムは東亜建設工業によって開発されたが、既に開発済みの鋼板セル中詰時の3次元挙動監視システムと連携が可能とされ、i-Constructionの取り組みとして機能拡充が進んでいる。