工程管理曲線(曲線式工程表)
工程管理曲線(曲線式工程表)は、現場事務所内によく貼ってある工程表。別名が多くバナナ曲線・出来高(累計)曲線・Sカーブなどと呼ばれることもある。
- 表の特徴…横軸に日数(工期)、縦軸に進捗率を記入。
- メリット…全体作業の進捗率(出来高)が明確に分かる。工事の遅れ、無駄を視覚的に把握しやすい。
- デメリット…全体作業の進捗率しか把握できない。
※工程管理曲線(曲線式工程表)は単体で試験問題に出題されることもあります!
表の中心にあるS字カーブ(太線)が予定工程曲線…工事がスタートし、最初は準備等で出来高はすぐにはあがらないが、徐々に上がりだし、工期中期に一気に上がる。そして工期にむけて片付けや検査準備などで出来形の上りはなだらかになり、100%に達する。
予定工程曲線の上にあるのが上方許容限界曲線、下にあるのが下方許容限界曲線。
定期的に実際の現場の進捗状況を工程表に書き込んでいき、下方許容限界曲線よりも下回る場合は、作業が遅れている状況を示し、突貫工事としなければ工期内に作業を終えることができなくなる限界の線である。上方許容限界曲線を上回る場合は、人員や機械の選定に無駄が多い状況となる目安の線である。施工管理技士は、無駄なくスムーズに工事を進めるために、下方限界と上方限界内で、極力予定曲線に近づくように工程を管理する。
ネットワーク工程表
ネットワーク工程表は、元請けの監理技術者など、複数の工種の工程を調整する場合には必須の工程表!
1級土木施工管理技士の試験では、ネットワーク工程表の特徴と計算問題が出題されます。
- 丸印(〇)と矢線(→)で表された工程表で、矢印の上に作業名、下に作業日数を記入
- メリット…各作業の開始日・終了日・所要日数が分かりやすい。明確に作業間の関連・工期に影響する作業が把握できる。
- デメリット…作成が複雑で専門的な知識が必要。作業の進捗状況は把握しづらい。
ネットワーク工程表の詳しい説明はひとまず置いておいて、ここまでで各工程表の違いについてまとめていきましょう!(ネットワーク工程表は計算問題として出題されるため、次回詳しく解説します。)
明後日土木試験受けます!
とても分かりやすい解説で毎回読んでおります!
残りの部分を明日早めにアップしていただく事は難しいですか??
アップが難しいようでしたら簡単でいいのでメールで送って貰えると助かります!
よろしければメールアドレス教えます!
読むだけで理解度が格段に上がります‼
よろしくお願いします!