公共工事の予算不足が、余計な公共事業を生む
その後、全国的に大きな被害を出した大型台風が、○○市にも直撃しました。人的被害はなかったものの、あちこちの公園の木々が強風で倒れました。
日頃の公共工事の予算不足で、公園を整備できていないのが原因でしょう。台風が過ぎ去って1か月以上が過ぎても、○○市内の業者は総出で災害復旧を行ないました。公園の倒木処理にかかる費用だけでも、相当な額に上ったはずです。
私たちが草刈りを担当した公園も例外ではありませんでした。街路樹はほとんど倒れ、歩道はとても使える状態ではありません。倒れた街路樹は、歩道脇のフェンスをもなぎ倒しました。ほら、言わんこっちゃない!予算がないからと言って整備しなかったから、余計に莫大な費用がかかる災害につながったじゃありませんか。
公共事業費の予算を削減したツケ
公共事業は災害防止に必要です。それは役所の担当者も分かってはいても、どうしようもないのでしょう。役所の担当者からは、日頃から「予算がない」「お金がないから」という言葉をよく聞きます。予算削減に伴う人員不足により、業務に手がまわらずに、悲鳴をあげています。
やはり公共物を管理するためには、ある程度の予算が必要ですし、定期的な点検と手入れが必要なのです。
そのほうが結局、管理費や修繕費用の削減につながります。安易な公共事業費の予算削減には、弊害がつきまとうことに留意すべきです。