現場代理人が表彰の可能性を高めるための3ステップとは?
――どのようなステップを踏めば、表彰が獲りやすくなりますか?「獲りたいけれど、なかなかとれない」と足踏みしている会社や現場代理人も多いと思います。
柿崎 表彰を受けるには、たくさんの項目から構成されるプロセスチェックリストで高い評価を受けなくてはなりません。理屈でいうと、このリストに適合する現場環境をつくっていけば表彰を受けられる可能性が高まります。これは口で言うのは簡単、実行するのは大変です。
――問題はそのような現場環境をどうつくるかですね。
柿崎 アプローチ自体はシンプルです。まず、自分の現場で劣っている部分、優れている部分を客観的に仕分けすることが重要です。その上で、劣っている部分を徹底的に直していけば評価が高まります。
――劣っている部分を具体的にどう改善していけば良いですか?
柿崎 思い込み、独りよがりで改善しても効果は上がりません。情報収集が鍵を握ります。情報収集といっても、現場管理の教科書があるわけではないですね。とにかく信頼できる人や経験値のある人に聞くことです。
建設業は「経験産業」です。素直に物を聞ける代理人は優秀な証拠です。社内外の優秀な現場代理人、職人さん・・・私の場合は発注先のお役所の担当者にも積極的に意見を聞きに行きます。
とにかく皆さんに「教えてください」「意見をお願いします」と頭を下げて教えていただくことです。もちろん当たり前の勉強をした上で。そんなことも自分で考えられないのかと思われたら、質問は逆効果です。
さらに、最近ではFacebookやTwitterなどのSNSも発達していますよね。そこで出会った建設業界の方に教えを請うのも一案です。本当に良い時代というか、面識のない方でも教えを請えばたいてい面倒を見てくれるものです。

新庄河川事務所の護岸工工事での地域の子どもたちとの1コマ
――皆さんから集めた意見はどのように活用していくのが理想ですか?
柿崎 話だけ聞いて、「はぁ、なるほど」で終わったら意味がありません。いただいた意見を実際に試してみることです。今までの自分の考え方だと納得できないという内容でもまずは試してみる。その上で、成果が出たやり方は吸収する、逆に成果が出ないものは排除するという取捨選択をしていけば、現場の質、管理の質を上げていけます。実際に私自身、この取捨選択を繰り返すことで表彰を獲ることができました。
現場の質を高めるための流れとしては、「劣っている部分を洗い出す」→「その部分についての意見を広く集める」→「納得できなくても素直に試してみる」という流れですね。
かっこいいな!
こういう会社が増えてほしいね
草生えるw
点数は上級公務員のさじ加減なんだわw