CADオペレーターが施工図技術者を目指した理由
私は20代後半から派遣社員のCADオペレーターとして、大手住宅メーカーの設計部で働いてきました。3Dグラフィックソフトでパースやプレゼンを作り、手書きの図面をトレースし・・・多くの人が想像するような典型的なCADオペレーター業務をこなしてきました。大きな会社の設計部でしたので、忙しいけれど清潔快適なオフィスでやりがいを持って仕事をしていました。
しかし、30代になった頃から「あれ?なんかCADオペレーターの派遣の仕事がないぞ」という大きな焦りを感じるようになってきました。後々、転職した会社の研修で教えて頂いたことですが、建築の仕事は設計3割、施工7割という比率になっているそうです。
20年前ならトレーサーの仕事もあったでしょうが、今は設計者がCADで図面を書くのが当たり前。私もパースの作成はしていましたが、飛び抜けてセンスが良いわけでもないし、むしろ最近は新卒で建築の知識もあって「魅せるパース」を作れる若い子たちがどんどん入ってくるご時世です。たった3割の設計の仕事にしがみつこうとしても無理がありました。
設計図と施工図の違いって何?
「これからどうしよう・・・でも別の業種に転職しても働ける気もしないし・・・」頭を抱える私に、先輩CADオペレーターが言いました。
「施工図も描けるようになればいいじゃない?」
お恥ずかしながら、何年もCADオペレーターとして働いていたのに、私は「設計図」と「施工図」の違いさえ、よく分かっていませんでした。私にアドバイスをくれた先輩も、おそらく設計図と施工図の違いを理解していなかったと思います。
ちなみに、設計図と施工図をざっくり説明するとこんな感じです。
- 設計図:建築基準法を守るために作られる図面。大まかなデザインもここで決定される。現場から離れたキレイなオフィスで作業をすることが多い。
- 施工図:実際に建物を建てるための使用する図面。クレーンやトラックを何台、どこに配置するか考えたり、設計図通りに作業ができるか検討したりする。とにかく検討することが多く、枚数も設計図の数倍になる。現場から近い、もしくは現場の中にある事務所で図面を描く。
私は、設計図と施工図の違いも知らぬまま、そして、CADオペレーターと施工図技術者は、CADを使うことは同じですが、全く違う業務だということも知らないまま、「施工図とやらが描ければ、CADオペレーターを続けていくことができる」と考え、転職サイトの応募ボタンをクリックしたのでした。
CADオペレーターと施工図技術者の違いって何?
ちなみに、CADオペレーターと施工図技術者の違いは、こんな感じです。
- CADオペレーター:設計者の補助業務。図面の修正・トレースが主な業務。
- 施工図技術者:建物を作る工程を理解する必要がある。図面や設計基準書を読み取り検討しながら、図面を仕上げていく。自分が描いた図面がそのまま施工に反映されるため、失敗するとそのまま建築物に反映されてしまう。
CADオペレーターに比べて、施工図技術者のほうが、建築的な知識が必要になりますし、自分の描いた図面に対する責任も大きくなっていきます。熟練すればするほどメリットが大きいのも施工図技術者の仕事の特徴です。
また、熟練の施工図技術者は、長く働くことが出来ます。私の知っている施工図技術者の方は70歳になっても現役です。
施工図技術者は、事務所と現場が近ければ、自分の関わった建物が日に日に完成に近づいていく姿を見ることもできます。例えば、自分の考えたタイルの配置が実際に形になっているところを見れるなど、施工図技術者は、モノ作りが好きな人にとっては、やりがいの大きな仕事です。
ホントに派遣会社次第だし、派遣先会社のレベル、ラベル次第が派遣の刹那さと思ってます。
現在、土木と建築のコラボの現場で派遣で働いてますが、本来私は土木の図面をやって来ましたので、採用の際にご指導下されば作図は大丈夫とは言ったものの、発注者との議事録を読みながら図面修正しろと言われた時は、ハト豆でした。ちなみにその打合せ会議は私は参加してません。土木部の方は前現場でも一緒だった所長さんだったので、ぜひにと言うことでしたが、建築の世界ってこんなレベルなんだなって驚いてため息です。
派遣会社は良く考えて選んだ方がいいです。
私は今回建築もとなるので土木ではなく建築施工の基本的テキストがあれば参考に頂きたいと話たら、autocadの基本操作のマニュアルが派遣後2ヶ月してから送られてくるお粗末でした。
今の現場が終わったら働き方を熟考する予定です。
全く同じ立場です。
話が聞けてとてもうれしいです!私も今の現場が終わったら働き方を考えていこうと思います!
私も今岐路に立っているところで、
施工図はやったことがないが
興味があるけどどうなのかな?
と思っているところにこの記事に遭遇しました。
現状の情報が得られるのが本当に助かります。
ありがとうございました!