同期の男性社員はパワハラで退職
研修期間が終わり、私は設計部に配属され、同期の男性2人は工事部に配属された。本格的に仕事が始まると、すぐに私たち新人はGさんのクセの強さに悩まされることになった。
Gさんが仕切るグループの部下として配属された同期のひとりは、Gさんから無視されることを苦にして、ついに会社に来なくなってしまった。入社してすぐの貴重な人材であるため、上層部がGさんに詳細を確認することになったが、理由は簡単なことだった。
Gさんが頼んだ簡単な仕事をミスしたことがきっかけで、「謝り方が気に食わなかったから、オレが納得いくまで無視した」とのこと。結局、同期の男性はこのまま辞めてしまった。大切な同期を失うことになり、新社会人の私はGさんに恐怖心を抱くようになった。
パワハラ上司の「ミス」を指摘して返り討ちに!
公共工事を中心に行うGさんに対し、民間の仕事を中心に行うことになった私は、幸いGさんと仕事で絡むことがなかった。しかし、入社3年目にISOの勉強を兼ねた書類整理を任された際、Gさんに確認しなくてはならない事項が浮上した。Gさんの担当する現場の書類に不備があったのだ。
あのGさんに指摘しなくてはならない、という事態に冷や汗をかき、心臓が口から飛び出そうになりながら、現場に出かけているGさんにアポイントの電話をかけたのを今でも覚えている。
私「お疲れ様です。」
G「はい、なに?」
私「Gさんがまとめてくださった○○耐震改修工事のISO書類で、確認させていただきたいことがあるので、お帰りになったらお話させて頂けませんでしょうか・・・?」
G「は?あなたがISOまとめてんの?マジで終わってんな」(ガチャ!)
ひとまず心を落ち着けて、Gさんの帰社を待ちながら自分の仕事をこなしていると、かかとからドカドカと歩くクセの強い足音が聞こえてきた。電話をして30分ほどで、わざわざ帰ってきたようだ。
G「ねえ、あなたひとりでこれまとめてんの?」
私「あ、はい、終わったらSさんにも見てもらうのですが」
G「はぁ~・・・」
私「は、はい・・・」
G「本当わかってねーな、もういーよ。とりあえずあなたはソレもうやんないで。Sには俺から言っとくから」
私「は、はい」
Gさんはそう言い残すと、ドカドカと私の作業部屋を後にして、Sさんの元へ向かった。別のブースでSさんに怒鳴り込む声が丸聞こえだったので要約すると、以下のことを言っていた。
- 入社して3年くらいのわけわかんない女にISOなんかやらせてんじゃねえよ!
- 俺がどれだけ苦労してISO取ったと思ってんだ(GさんはISOを取得する際に先頭に立ってあれこれまとめていたらしい。その苦労は並々ならぬものだったそうだ)
- もうあのお姉ちゃんにはISO触らせんな。S、キサマがやれ!
と、いうことで早々に私はISO書類まとめ係を解雇になった。入社3年目といえども、それなりのプライドはあったので、丸聞こえの解雇宣言はとても悔しかった。そして、私はGさんのことが大嫌いになった。
粘り勝ちですね
ただふつうはそこまで
できないと思う
私は建築ではなく土木ですが現場代理人の方に、やはり毒舌家がたまにおられます。以前はそう言う方を避けるように、かわしながら仕事をしてましたが年齢を重ねるとその人を知ることが面白く感じるようになりました。建築と土木で業界に違いはありますが同じ女性としてお互い頑張りたいと思います。