「男塾」みたいな社員教育をいつまでやっとんねん!
――人集めに苦労している地域建設業の会社は少ないようですが。
高木 建設業界は、人を「使い飛ばす」ようなところがあります。最近は人を大事にするようになっていますが、仕事が減った数年前は、リストラの名のもとに、どんどんクビを切っていました。それを見て、私は「社長が自分の身を守っているだけやないか」と思っていました。社員を大事にしない経営者が多いです。自分が若いころ厳しく教えられたから、今の若い子にも厳しく教えるバカタレもいっぱいいます。そんな「男塾みたいな社員教育をいつまでやっとんねん!」という感じですよね。そんな状況で、ゆとり世代の子が育つわけがありません。
「建設業界はダメじゃ。もう先はない」という建設会社の社長がいますが、さっさと引退して欲しいと思います。建設業界のイメージが悪くなるからです。私は、今の若い人達にとって、建設業界は本当は魅力ある業界だと思っているので、悪いイメージを振りまかれては困ります。
――老害ですか?
高木 そうですね。地域建設業には、なんの努力もせずに、文句ばかり言う年寄りが少なくありません。確かに、60歳、70歳の人間が、20年、30年後の先のことを考えるのは難しいでしょう。彼らの気持ちは分からないではありませんが。
役所に一生懸命アピールしても、一般人から見れば「はあ?」
――高木建設は会社ホームページをはじめ、対外的なPRにも力を入れていますね。
高木 建設業は、世の中で良いことをいっぱいやっているのに、一般の人は知らないんですよね。建設業は一般の人にアピールできていません。一般の人にとっては、いつまでも「土建屋」のイメージのままです。「建設業が地域からなくなると、皆が困る」ということを一般の人にわかってもらいたいという思いがあります。
ウチらは地域に食わせてもらっているので、地域の人に理解してもらうことは、私の喜びであり、社員の喜びにもなります。情報発信は、リクルーティングにもつながっていくと考えています。多くの建設会社は、役所には一生懸命アピールしていますが、一般の人から見れば「はあ?」みたいな話です。
国が言い出す前から、儲けるためにICTを活用
――ICTに力を入れてきた理由は?
高木 ウチでは、国が言い出す前から、「どうやって儲けてやろうか」ということを考えていく中で、ICTや大型機械の導入などに取り組んでいました。最近は、ICT事業部を設置し、KOMATASUさんとタイアップしながら、ICTを積極的に活用しています。
(ここでICT事業部の高木司さん登場)
高木司 私はICT部門を担当しています。以前は南組で社長をしていたのですが、今年の4月から高木建設に来ました。ドローンの開発などを行っています。
――高木建設でICTをやるために来てもらった?
高木 昨年の11月、高木司さんから電話がかかってきたんです。「俺、会社やめるから」と(笑)。
高木司 オーナーがいる雇われ社長だったので、会社が面白くなくて、辞めたんです。
高木 「どうすんの?」と聞くと、「ドローンで商売していく」いう話でした。
高木司 ICTで必要な三次元の設計データとか、測量をやっていきたいと考えていました。
高木 ICTは、うちもやっていかなければならないタイミングだったので、「だったら、ウチで技術を磨いてよ」という感じで、高木建設に来てもらいました。今のところ、ICTがどれだけ標準化されるか、読めないところがあります。ICTだけで独立するのはリスクが大きいので、ウチで様子を見ながら、一緒にやっていこうという流れですね。
![高木建設の看板猫「タオ」](https://sekokan-navi.jp/magazine/wp-content/uploads/2018/02/426a669a4cb62c8586556bc54a12eea4.jpg)
高木建設の看板猫「タオ」
「カッコ良い建設業」「地域から求められる建設業」を目指す
――高木建設がアピールしていきたいことは?
高木 「カッコよく」がキーワードですね。若者というよりは、その子の親は、「建設業は汚い」というイメージを持っています。でも、「今はこんな風に変わってきている」ということをわかってもらいたいという気持ちがあります。
先日、ある若い子の親御さんに「なんで土建屋がドローン使っているの?」と言われました。私は「建設業でドローンは当たり前ですよ。タブレット端末で仕事ができるようにもなっていますよ」と答えました。
それと、「地域から求められる企業になる」ということです。近所の方々に求められる、頼りにされる会社、社員を目指していきます。
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ランマとプレートも間違える。
1番さんが言ってるのよくある
埋め戻ししてるのに転圧機持ってきてと言ったらプレート持ってくる人結構いる。
造園業だからかな?
ウィキペディアの説明はかなり違いますが、どちらが正しいのでしょう。
ウィキペディアには、ランマは衝撃力、タンパは振動で締固めるとあるが、これは間違いと思われる。
国土交通省の積算基準には「タンパ及びランマ 質量60~80㎏」と「振動コンパクタ 機械質量 40~60㎏」とあり、
「タンパやランマ」で40㎏級の重量のものはないため、
「振動コンパクタ=プレート」であり
「プレート≠タンパ及びランマ」と推測する。
原動機消費燃量からみても間違いないと思われる。
国土交通省の共通仕様書の土工には、「狭隘部の土の締固めにはタンパ及びランマを使用すること。」とある。更には現場での指摘や検査などでも、プレートは転圧補助機とされている。
更には国土交通省や土木学会等の専門文献には、
衝撃力で締め固めるのが「タンパ及びランマ」
起振力で固めるのが「振動コンパクタ」
という旨の文言がもあり前述の裏付けとなる。
以上のことから「ランマとタンパ」は衝撃力で締固めるものであり、ウィキペディアが間違いと思われる。
ランマとプレートを間違える人も多いという意見もちらほら聞く。これは西日本、東日本等の地域性や職性があるのかもしれない。
なるほど、詳しいご説明ありがとうございます。
ランマとタンパについては、
例えばドイツの Wacker Neuson 社では、
60-4s, 4-cycle ram-type tamper という製品があったり
BS50-2 Two Cycle Vibratory rammer という製品もあり
いまいち統一されていません。
rammerの語源「ram」も、tamperの語源「tamp」も、どちらも「土等を突き固める」という意味で一緒なので、結局メーカーのネーミングの違いだけで、ランマもタンパも一緒なのでは?という気がしますが・・・