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俺は土木の世界で一生やっていく。「カッコ良い」建設業を目指す高木建設の覚悟

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公開日:2018.02.15 / 最終更新日:2022.08.16
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四国で初めて「ハイブリッド重機」を導入した高木建設

高木伸也 有限会社高木建設 代表取締役社長

――重機などの設備投資はその当時から?

高木 いえ、本格的な投資はその後、平成23年ぐらいです。四国で初めてKOMATSUハイブリッドの07バックホウを導入しました。当時の四国の建設業は、不況の真っ只中でしたが、高木建設は鉄クズで儲かったていたので、導入に踏み切れました。ハイブリッド重機が必要だったということもありますが、企業PR、企業イメージのためもあって、導入を決断しました。

ハイブリッド導入の結果、元請けだけでなく、国からも高い評価を得られました。ある大手製薬会社の工場建設工事で、大手ゼネコンの下請けにも入ることができ、20万㎥ほどの土工の仕事もやりました。重機の仕入れルートを開拓していたので、独自ルートで重機を購入し、工事をやり切りました。当初、鹿島建設からは県外の会社を紹介されましたが、「地元の仕事は地元の会社がやるのがスジです」と突っぱねて、土工以外の工事も地元の会社にやってもらいました。これが地域の建設工事の本来の姿だと思います。

目先の5年ぐらいの仕事だけを考えれば、リースでも良かったのですが、今後30年、40年土木をやっていく考えだったので、リースを選ぶ気はなかったですね。その後、この地域では多くの会社がリースに頼っていたので、リース会社の重機が足りなくなりました。重機がなければ、現場にかかれません。建設会社にとって、重機の自社保有は基本だと思っています。

「重機を買う」ではなく「タダで使う」感覚で積極的に設備投資

――設備投資にはリスクもあると思いますが、よくその決断ができましたね。

高木 重機の売買の経験があったので、買った重機を高く売る自信がありました。「重機を買う」ではなくて、「タダで使う」感覚で積極的に設備投資をしてきました。実際に、買った値段より高く売ってきました。それがあったので、2億円ほどの設備投資ができたんです。当時のウチの年商は2〜3億円程度でしたので、普通ではあり得ない投資額です。

――確信がないとできない投資ですよね。

高木 確信はなかったです。相場モノなので、わからないですよ。ただ、溝口専務には「絶対イケる」と説明していましたが(笑)。

(ここで、溝口専務が登場)

溝口 当時は高木建設に来たばかりだったので、よくわかりませんでしたが、結果的に利益が出ました。高木社長の言う通り、うまくいきました。

溝口幸男専務取締役(前右端)、高木健常務取締役(後右から二人目)、高木司ICT事業部(前中央)。

溝口幸男専務取締役(前右端)、高木健常務取締役(後右から二人目)、高木司ICT事業部(前中央)

高校の同級生を会社経営の右腕としてヘッドハンティング

――溝口専務は、高木建設は長いんですか?

溝口 私が高木建設に入ったのは、3年前です。高木社長とは高校の同級生でした。その前は別の会社で建設の仕事をしていました。

高木 溝口専務とは、高校の部活で一緒で、その当時から人柄を信用していました。「いつか一緒にやりたい」と思っていました。ちょくちょく電話をして、「もうそろそろ、ウチに来てもエエんやないか」という話をしていました。

――一緒に会社経営をやりたいと?

高木 ええ。彼は、私にないところを持っているからです。

溝口 前の会社は、「でき上がっている会社」でしたが、高木建設は「若い力でこれから伸びていく会社」だったので、そこに魅力を感じました。高木社長の熱意に打たれました。

――「攻めの経営」はいつごろから?

高木 27歳ぐらいで、土木の世界で一生やっていこうと決めました。そのタイミングで、人材や設備などに投資をしていくことを決めました。ただ、人を雇って「やれ」と言っても、なかなかやれません。人を追い込むことは難しいところがあります。であれば、可能な限り機械化していくことでそれを補おうという考えでやってきました。

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コメント(5)

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  • - 2018/12/09 17:46

    ランマとプレートも間違える。

    返信する 通報する
  • - 2019/01/28 22:24

    1番さんが言ってるのよくある
    埋め戻ししてるのに転圧機持ってきてと言ったらプレート持ってくる人結構いる。
    造園業だからかな?

    返信する 通報する
  • - 2019/09/04 13:48

    ウィキペディアの説明はかなり違いますが、どちらが正しいのでしょう。

    返信する 通報する
    • 2019/09/05 7:54

      ウィキペディアには、ランマは衝撃力、タンパは振動で締固めるとあるが、これは間違いと思われる。
      国土交通省の積算基準には「タンパ及びランマ 質量60~80㎏」と「振動コンパクタ 機械質量 40~60㎏」とあり、
      「タンパやランマ」で40㎏級の重量のものはないため、
      「振動コンパクタ=プレート」であり
      「プレート≠タンパ及びランマ」と推測する。
      原動機消費燃量からみても間違いないと思われる。
      国土交通省の共通仕様書の土工には、「狭隘部の土の締固めにはタンパ及びランマを使用すること。」とある。更には現場での指摘や検査などでも、プレートは転圧補助機とされている。
      更には国土交通省や土木学会等の専門文献には、
      衝撃力で締め固めるのが「タンパ及びランマ」
      起振力で固めるのが「振動コンパクタ」
      という旨の文言がもあり前述の裏付けとなる。

      以上のことから「ランマとタンパ」は衝撃力で締固めるものであり、ウィキペディアが間違いと思われる。

      ランマとプレートを間違える人も多いという意見もちらほら聞く。これは西日本、東日本等の地域性や職性があるのかもしれない。

      通報する
  • - 2019/09/11 11:48

    なるほど、詳しいご説明ありがとうございます。
    ランマとタンパについては、
    例えばドイツの Wacker Neuson 社では、
    60-4s, 4-cycle ram-type tamper という製品があったり
    BS50-2 Two Cycle Vibratory rammer という製品もあり
    いまいち統一されていません。
    rammerの語源「ram」も、tamperの語源「tamp」も、どちらも「土等を突き固める」という意味で一緒なので、結局メーカーのネーミングの違いだけで、ランマもタンパも一緒なのでは?という気がしますが・・・

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