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「オープンシステム」生みの親、山中省吾が激動の四半世紀を振り返る

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矢野竜広 矢野 竜広
公開日:2018.05.09
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プラスエム設計代表、山中省吾氏。米子オフィスにて。

プラスエム設計代表、山中省吾氏。米子オフィスにて。

目次
  1. オープンシステム創始者、山中省吾氏
  2. 突き詰めてみたい建築方法との出会い
  3. 順調だった経営状況から一気に仕事ゼロに
  4. オープンシステム黎明期の困難
  5. 降ってわいたブレイクと全国組織の結成
  6. 雑誌出版への挑戦が挫折に終わるまで
  7. 無理難題が導いたシステムの完成
  8. 日本の建築のスタンダードに向けて

オープンシステム創始者、山中省吾氏

CM分離発注方式を軸にした建築の手法で、建築主と設計事務所と専門業者の三者がパートナーの関係となって建築物を完成させる「オープンシステム」。

この「顧客主導の建築革命」とも言われるオープンシステムを始めたのが、山陰を代表する商都、鳥取県米子市にある「プラスエム設計(旧山中設計)」だ。

オープンシステム第一号の建築物が完成した1993年以来、今年でちょうど25年が経過した。この四半世紀の間に一体どんなことがあったのか、またこの先にどのような未来を描いているのか。

プラスエム設計代表でオープンシステム創始者の山中省吾氏に話を聞いた。

突き詰めてみたい建築方法との出会い

プラスエム設計代表、山中省吾氏。インタビューはプラスエム設計米子オフィスにて行った

プラスエム設計代表、山中省吾氏

プラスエム設計の前身である山中設計の創立は1988年。山中代表、34歳のときだった。地元の高専卒業後、3つの設計事務所を渡り歩き、公共工事や住宅、マンション建築と幅広く実績を積み、大小様々な規模の会社に所属した末、満を持して独立を果たした。

「高専にいるときからやがて独立したいと思っていたので自然な決断でした。ただ、前の会社の経営状態が悪く、取締役を勤めていた私は自ら借金をしていましたので苦しいスタートでした」。ところが、ここで追い風が吹く。まさにこの頃、日本はバブル景気に突入したのだ。

「ディベロッパーやゼネコンから仕事が立て続けに入って、当時は忙しかったですね。夜中の12時まで仕事をするのは当たり前でした。3、4年はバブルの恩恵を受けたと思います」。

そんな折、レストランの改修工事の依頼が入り、オープン日をずらせないことから、やむを得ず工務店を通さない分離発注を選択。この経験が山中代表にとっての大きな分岐点となった。

「同じ建物をつくるのに、発注の仕方が違うだけで3割も価格が抑えられたのです。建築業界ってどうなっているのだろう?と疑問を持つと同時に、このやり方を突き詰めてみたいという思いが湧いてきました」。

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この記事を書いた人

矢野竜広
矢野 竜広
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1980年生まれ。妻の故郷である鳥取県に移住したライター。 立教大学卒業後、コピーライター、構成作家を経て田舎暮らし系フリーランスに。好きが高じて自宅にビールサーバー&ビアバー設置、ブログ『ビアエッセイ・ドットコム』を運営。ビアエッセイストを名乗って講師活動も行う。ちなみに自邸はオープンシステムで建築。
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