土木技術者は、常に手探りで勉強する立場に

施工の神様

土屋さん(建設システム)
「午後6時に夕食をとれる」ということは、その分、余分な仕事をICTで減らすということです。

施工の神様

土屋さん(建設システム)
建設システムの社長(※栗田富夫氏)は「新3K+1K」ということを良く言っています。「新3K」は「給料、休日、希望」。「1K」とは「カッコいいドボク」です。われわれは、ドボクを「カッコいい」仕事にしなければならないと考えています。
若い人が憧れるカッコいい現場を作りたいんです。「カッコいいドボク」の大きな要素がICT(ハード+アプリ)です。

山西さん(大竹組)
それを理解できない技術者がいるとすれば、「遅くまで仕事をするのが技術者だ」と美化しているからでしょう。

土屋さん(建設システム)
大事なのは、「そういう仕事ぶりを若い技術者が見たら、どう思いますか?」という視点なんです。

施工の神様

山西さん(大竹組)
少なくとも、われわれは、常に手探りで勉強する立場を離れることはできないんです。従来の技術にこだわって、新しいものを取り入れないことに、なんの意味があるのだろうという気がします。

土屋さん(建設システム)

鈴木さん(トプコン)

土屋さん(建設システム)

山西さん(大竹組)
便利なモノを使いこなして利益を出せば、ICT土工は普及する

施工の神様

山西さん(大竹組)
色々なソフトの良いところをかいつまみながら、データを作っているわけです。そういった意味で、3次元設計データのより効率的な作成こそがICT普及に直結します。
私が一番頑張っていただきたいのは、ソフトウエアベンダーさんですね。われわれ建設業者は、どんなソフトが開発されるのか、常にモニターしているんです。
「便利なモノを使いこなし、確実に利益を出す」。ICT普及のカギは、ココですよね。ココを目指して頑張っていただくことを期待しています。

土屋さん(建設システム)
そのためには、従来の方法を180度変えるような商品開発が必要になります。もちろんお客様の期待の声は調査しますが、その上の期待を超えるモノを作らなければいけません。既存のモノを多少変える程度では、何も変わらないので、到底午後6時に帰ることはできません。

施工の神様

土屋さん(建設システム)
ただ、期待を超えるソフト開発は机上のみではできません。私たちは想定することできますが、本当の答えは現場にしかありません。そのためには何度でも現場に足を運びます。

鈴木さん(トプコン)
ただ、操作を簡単にするのは、トプコンだけではできません。多くのみなさんと組みながらやっていかないと、これ以上の普及は難しいと思っています。現場の方々からいろいろとお話を聞きながら、今後とも取り組んでいきたいと考えています。

施工の神様

鈴木さん(トプコン)
とは言え、日本だけを見て、モノづくりはできません。会社として、i-Constructionだからと言って、日本でしか通用しないモノは作れないわけです。アメリカ、ヨーロッパ、アジアでのものづくりもあるからです。そのギャップをどう埋めるかとなると、やはりソフトウエアの方で補っていくしかありません。
今年4月から、i-Constructionの「TS等光波方式を用いた出来形要領(土工編)」では、「杭ナビ」のような望遠鏡がないものも利用可能になっています。望遠鏡が搭載されていないTS等光波方式でも、精度確認試験を行うことで、出来形管理に使うことができるのが特長です。こちらの普及にも力を入れていきたいところです。
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めっちゃ良い記事ですね。
こういう記事をぜひ量産してほしいです。
快測ナビと杭ナビ買いたくなってきました。