下水道式万歳の歴史
河川のダム式万歳に負けないため、2011年に開発したのが「下水道バンザイ」です。
水管理・国土保全局下水道部下水道事業課の石井宏幸事業マネジメント推進室長は「下水道バンザイは既に関係業界団体には浸透している。今後は汚水処理4省(国交省、農水省、環境省、総務省)の連携の場で活用を目指したい」と、さらなる普及に意欲をみせています。
下水道式万歳は、当時の国交省下水道事業課長の指示を受けた職員2人が開発しました。下水管渠は1本1本がつながってこそ機能を果たせるとの信条の下、ソケット(管継手)と基礎の締め固めを万歳で体現します。
下水道式万歳の手順は、基本姿勢として肩幅より広く足を開き、しっかりと腰を落とします。目の前に肩幅くらいの下水管渠があることをイメージし、手を下から上に持ち上げます。そして横に両手を広げてソケットを表現、「げすいどう!」の掛け声の後に万歳三唱します。
水害の激甚化や渇水、南海トラフによる津波など、水関係の行政は非常に厳しい環境に置かれています。その中で、国民生活の安心・安全に貢献するのがダムであり、下水道であり、海岸堤防です。
万歳は中国の皇帝の長寿を祝う「千秋万歳」が転じたそうです。インフラによって持続可能な国土が千年も万年も続くことを祈って万歳しましょう。
※この記事は建設通信DIGITALの記事を一部編集して掲載しています。