建築職人の全国出張と共同生活
建築職人の担い手不足に拍車をかけるのが、宿泊という問題です。
具体的には、弊社の場合、滞在1ヶ月を越える現場では、マンスリーマンションでの共同生活となります。自炊出来るので食費は切り詰められますし、お日さまで乾かした洗濯物を着ることも出来ますが、職人同士の同居生活に参ってくる人が出てきます。
世間一般の方々は、大手企業のサラリーマンや公務員などといったスーツ族の方々が、ルートインクラスの個室ホテルに泊まることは認めますが、建築職人に対しては厳しい条件が当然だと思っています。
建築現場とは別に、こうしたキツい環境面に馴染めず辞めてゆく職人の卵が少なくありません。
雇用される側の権利と小さな親方の苦悩
そして次に、雇用の条件面です。私のような小さな親方が新規雇用をしようとすると、社会保険や退職金などの保証面について必ず言及されます。
正直、上記のような環境の中、勤め始めて1ヶ月未満で辞める人も少なくないため、社会保険などは大変な手間と出費のリスクとなります。
勤務する側の権利ばかり優先されていて、雇用する側としては「事務経費やある程度のロスに耐えられないなら新人を雇うな」と言われているように思います。
こう考えると、小さな親方は縁故や知人の紹介、強い気持ちで曳家職人になりたい!というような、大変狭い範囲で新規雇用が出来なければ高齢化が進むのみです。
手をこまねいていると、技術伝承も途絶えてしまいます。
目立たないのが美徳っていう時代はもう古い。
こういう人がどんどん出ると希望が持てる。
あはは。ありがとうございます。理想は目立たずきっちり儲けている。なんでしょうが・・・「ここにいますよ!!!」と旗を振ってないと仕事獲れないんで仕方ないです。
RC建築やってるけど、やっぱこういう匠的な職人には憧れますね。一度お会いしてみたいものです。
ありがとうございます。よろしければfacebook上で友達申請してください。自分はお酒飲めないですが・・懇親会とか仲間の宮大工さんや地盤関係者とやってますよ!!
職人含め、技術者にもスーパースターは必要だよなぁ。
建築家、デザイナーには世界的に有名な人がいるのに、実際にその建築をカタチにしている人たちが評価されないのはオカシイ。
地道にカタチにしてるだけだから華やかさはないかもしれないけど、職人、技術者がいないとこの世の中の建築物は存在しないんだから、もっと評価されても良いと思うね。
ですよね。建築士至上主義なんだよなーー。確かに全体をデザインするって素晴らしいし。勉強もされている結果ですが・・職人を極端に下に見ている人がいます。俺を倒してから行け!!!(笑)と思います。まっじじいは弱いんですが・・じじいの廻りには強靭な関羽と張飛や趙雲までいますからね(笑)自分を慕ってくれる職人仲間のためにがんばります。
ただでさえ建設業は新人が一人前になるまでに金がかかる。
従業員を守るのはもちろんだが、今の日本は雇用主を守るものが何一つ無いのは問題。みんな触れないがそういった側面が人材不足に一役買っているのは事実。
負けずにがんばってください。
ありがとうございます。実は、こうした問題の改善を目指して、衆議院会館まで行ったこともあります(馬鹿)その時にお逢いした官僚の方は「一職人の方とお会いしたのは初めてです。勉強させてください」と言ってくださってたんですが・・メールもフェードアウトしました。なので世論を盛り上げてゆくしかないかな~~。と「スーパースター」になる必要を考えるようなりました。雑誌とかテレビはある程度、登場させていただいたんで・・次はコメンテーターとして職人の立場を語るみたいなこともしてゆければな~などとぼんやり考えています。思うだけでは駄目ですよね。行動しなくては!!