これ一つで全て解決!超高機能の建設SaaS「PROCORE」
提供会社:Procure Technologies, inc.
開始時期:2002年
概要:建設業向けの機能が全て揃うオールインワンサービス
料金:お問い合わせ
PROCOREは、恐らく世界で最も歴史のある建設SaaSです。
バージョンアップを繰り返している分、特徴が一言では説明できないぐらい、たくさんの機能を提供しています。その高機能ぶりは驚くものがあり、なんとOutlookやGmailのようなメーラー機能まで独自に実装しているぐらいです。
カスマイズ性にも富んでいる一方で、使用するためには提供会社との打ち合わせが必要であり、日本国内で使用するには少しハードルが高そうです。
元々はインターネットやメールが建設業にまだ普及していない2000年代前半に、インターネット回線を繋ぐ手伝いのついでにPROCOREも一緒に導入してもらう、という営業スタイルで普及させていったようです。
ちなみに会社の時価総額は1000億を超えており、建設×ITの会社としても世界最大の企業となっています。
スーパーゼネコンや行政も利用!唯一の国産SaaS「Photoruction」
提供会社:コンコアーズ株式会社
開始時期:2017年
概要:施工管理の業務全般に対応した国産サービス
料金:お問い合わせ
Photoructionは、唯一の国産サービス(※筆者の会社が提供するサービス)。
写真や図面の管理から、タスク管理、台帳などの書類作成、配筋検査機能など工事現場での業務全般に対応した機能を有するサービスです。改ざん検知に対応した電子黒板や、現場へ直接説明会を実施するサポートなど、国産ならではの痒い所に手が届いたサービス提供しているのが特徴です。
ゼネコンやハウスメーカーなど、もともと建設業に携わっていた人間が開発していることもあり、新しいサービスながら既存ソフトからの乗り換えが急速に進んでいます。人工知能や社内システムとの連携なども積極的に行なっているため、今後は活用することにより大幅な生産性向上が期待できるサービスとなっています。
SaaSが建設生産を変革する可能性
建設SaaSはプロジェクトの利益率と生産性を向上させる役割がある一方で、自社の情報が集まる建設生産のデータベースという見方も可能です。
また、一般的に他のシステムと簡単に繋げる仕組みが用意されているため、データを他のソフトと連携して活用することも出来ます。
生産データベースの構築と活用は、まさにCIM・BIMの考え方に似ているのではないでしょうか。そしてCIM・BIMよりも遥かに学習コストが低く、導入すれば勝手に情報が集まってくるような仕組みが出来ます。
まだ発展途上の部分もありますが今後、建設生産のやり方を大きく変革するサービスが出てきても不思議ではありません。試してダメなら辞めるということが出来るのもSaaSの魅力のひとつであるため、ぜひ新しいことに毛嫌いせず、建設SaaSの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
良い記事ですね。
たしかに良い記事。
竹中出身者は優秀
知らないことばかりで勉強になりました。同じ建築でも世界は広いですね。
おもろい。SaaSって初めて知った
。
まだjwを愛用している上司がいるので
まるで別次元の話に感じる。
上司も会社も見限りたい。
JWいいじゃんね
AI 技術の急激かつ驚異的な進化発展に伴い、やがてAIとBIM/CIMの融合化は必至となるだろう。
そうなれば現在のBIM 設計時の煩雑な入力作業など、すべからく自動化/ロボット化され、BIM 技術者などお払い箱となる日が来るのは否定できないともいえる。
そこで設計者に必要とされるのは、本来の創造力と感性。
それを最も具現化しやすい五感に忠実なペーパーベースのスケッチであったり、手作業によるクラフトワークといった設計手法に先祖返りするような気がする。あるいはシンプルなドラフター感覚のJWのようなツールかも知れない。
そこに至るまでにそんなに時間を要する事もないだろう。
そう考えるとBIMの習得努力も、虚しい気がしてならない。
気になるが、具体性がわからない。