再沈下の起きない沈下修正工法?
はっきり言って、再沈下の起きない沈下修正工法なんてものは存在しません。再沈下の起きる可能性を減らす工法はあると考えてください。
「土台揚げ工法」は、将来、再沈下が起きた時に「もう1度」依頼できる金額であるところが魅力だと思います。

土台揚げなら上部構造の損傷を直せる
また上の写真は熊本地震のときの画像ですが、曳家による土台揚げであれば、上部構造の損傷を直すことも出来ます。画像のようにホゾが抜けた柱や土台を引き締めることも出来ますし。家起こし(軸組補正工事)も可能です。液状化以外の被災住宅では有効だと言えます。

土台揚げであれば上部構造の変形も直せる
薬液注入工法と発泡ウレタン工法の沈下修正
「薬液注入工法」は、地盤改良と同時に沈下修正を行える優れた工法です。

薬液注入工法
ただし、薬液が地中で近隣のお家に流れてしまって関係ないお家を傾かせてしまう。裏のお家の井戸水が枯れてしまったなどの事故もありますので、近接した住宅が無いことを前提に考える必要があります。
また北海道の場合、厳冬期はコンクリートや硬化剤が固化できないでしょうから、工事は暖かな時期のみとなると思います。
「発泡ウレタン工法」の場合は、あまり土質等に関係ありませんので、工場やホームセンターなどの、沈下修正工事には適していると思います。
・・・最後に当り前ですが、どの工法もきちんと技術力のある職人が誠実に施工しなくては良い工事になりません。浦安の工事の時は工法名と金額だけで選択されていたように感じます。
この原稿が少しだけでも誰かの役に立ちますことを願います。
※この記事は曳家岡本ブログを一部編集したものです。
札幌が地元の身としてはこういう情報はありがたい!
こういう情報こそ、地元の建設業者の人に届いて欲しい!
ありがとうございます。少しでも役立つと良いんですが・・。みなさん将来を考えてご心配されているでしょうから。
行政に届け!
ありがとうございます。なかなか行政の方は自分のような現場職人の意見に耳を傾けてくださらないです。大学教授など肩書きが無いと駄目です。
実地の意見を聞ける機会は少ないのでありがたい。後学の為本買わせていただきます。
ありがとうございます。職人も、建築士や工務店に文句ばかり言っていないでもっと発言しないといけないですよね。本は「主婦と生活社」ですから、本格的な専門書というわけではないですが。現場の汗を感じていただける内容だと思います。それと・・ゴーストライター説がありますが、編集はされてますが・・・97%自分の文章です(笑)