ドイツ製の橋梁点検車両を3台導入
——格正建設は土木工事全般を手掛けていますが、これまで橋梁工事の実績は?
前土井 広島県内の橋梁の新設や橋脚を補強する工事をいくつか手掛けてきました。これまではどちらかといえば新設が主体で、点検や補修にまではあまり目を向けていませんでした。しかし、3年くらい前から、今後の工事受注につなげるためにも、自社の強みとして進出すべき分野だと検討していたんです。
ただ、メンテナンスは橋の下に潜り込んで作業するため、特殊車両が必要になります。実際に作業に対応できる特殊な点検車両を所有している会社は全国に8社くらいで、台数も20台余りしかありません。
まずは点検車両の導入をくさびにして事業を計画、推進していこうと今年5月に立ち上げたのが「BM事業部」です。
——橋梁を点検する特殊車両について教えてください。
前土井 導入するにあたって性能や特長をいろいろ調べて比較してみた結果、ドイツMOOG社の車両が一番良いだろうということになり、ひとまず大型歩廊橋梁点検車2台と小型歩廊橋梁点検車1台、計3台の導入を決めました。
瀬戸大橋、しまなみ海道クラスの高速道路に連結する高規格の橋梁には大型車両を、その他の幅の狭い橋梁には小型車両を出動させるなど、各種橋梁の特性や用途に応じて使い分けていきます。

ドイツMOOG社製 大型橋梁点検車「MBI140」
今年12月に小型の「MB170」をひと足先に導入し、来年4、5月に大型の2台を順次導入していく予定ですが、特殊車両とあって、とても高価なため、かなりの出費になりました。
橋梁点検車両の機種タイプと主な機能
- 大型歩廊橋梁点検車「MBI140」スタンダード型
……高規格道路用で4mの防音壁を超えて歩廊を展開可能。 - 大型歩廊橋梁点検車「MBI140」スライド型
……県道、市道用で車道から3mの歩道を超えて歩廊を展開可能。 - 小型歩廊橋梁点検車「MBI70」クローラ型
……県道、市道および歩道橋用で、車体総重量3.5トン、車体幅1.68m。コンパクトな車体を活かして、これまで点検車で作業が行えなかった橋梁などのニーズへも対応可能。
小さくても良さそうな会社ですね。これから成長しそうです。
国内に数台しかない特殊車両を輸入して橋梁検査及びメンテナンス業務にチャレンジされるという社長さんの先見性と土木建設業者としての使命感のような心意気に感銘を受けました。
公共インフラの老朽化が全国的な社会問題になっている昨今ですが、継続的な安全点検及び補修等で重大事故を未然に防いでもらいたいと思います。特殊車両が活躍している施工現場を目にする日も近いですね。
庭園と一体化した社屋も素敵ですね。現場で苦労されている社員さんの憩いの空間になることでしょう。
皆さんの法被姿に社歴の重みと団結力を感じました。
最後の写真にぐっときました。これぞ、金儲けだけじゃない建設業のかっこよさですね。
確かにぐっときました
高校生を招待した現場研修や最新型ドローン測量デモなど、私も是非参加したいものです。
大雨災害を教訓に広島の未来を背負う会社として今後の成長に期待しています。
いい会社だなー、転職したいー