i-Constructionの神髄を知っている人
「やってみて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」とは、かの有名な山本五十六の言葉である。
「やってみる精神」は、どの分野や現場でも必要な精神であり、われわれ建設業界において国土交通省が提唱した「i-Construction」も同様である。昨今の建設業界では、この「i-Construction」という言葉があちこちで広まり、猫も嫡子も「i-Construction」と発する。しかし、本当にその神髄を知っている人はどのくらい居るのであろうか?
インフラを構築していくプロセスには、多くの関係者が携わる。まず大きな構想を国が考え、それを元に調査段階では測量会社や地質調査会社が多くの調査を行う。設計段階ではこれらの調査結果を使って、建設コンサルタントが基本設計や概略設計、詳細設計へと計画内容をより具現化していく。
次に待ち構えるのが建設会社。建設会社ではこれらの計画を受けて、現地でも施工方法をさらに検討し、設計との差異を明らかにするなど、具体的な方法を検討してから工事に着手する。ここまでで何年もの月日がかかる。
そして施工が終わりに近づくと、国と施工者が立ち会い、施工の出来映えを確認。竣工後は再び国がコンサルタントなどに仕事を依頼して、維持管理・更新フェーズに入る。
上図のように建設生産の一連の流れを見ただけでも、いかに多くの人々がインフラの構築に関わってきたかが分かる。これら大勢の関係者に情報を伝える手段としては従来、書類や写真、2次元図面でのデータ引き渡しがほとんどであった。
しかし、国土交通省が提唱する「i-Construction」は、これらのデータに加えて、各諸元で取得される3次元のデータも扱い、より情報の連携や密度を増し、各所での作業を効率化させようとするものである。
と、ここまでは一般的な話であるが、上述の流れを実際に具体的な案件で「やってみている」人はどのくらいいるのか、自問自答してほしい。各自の持ち場で、各自の立ち位置で、自らICT技術を使い、自らその効果を実感し、自らそれを普及させる努力をしている人はどのくらいいるのかと。
ランマとプレートも間違える。
1番さんが言ってるのよくある
埋め戻ししてるのに転圧機持ってきてと言ったらプレート持ってくる人結構いる。
造園業だからかな?
ウィキペディアの説明はかなり違いますが、どちらが正しいのでしょう。
ウィキペディアには、ランマは衝撃力、タンパは振動で締固めるとあるが、これは間違いと思われる。
国土交通省の積算基準には「タンパ及びランマ 質量60~80㎏」と「振動コンパクタ 機械質量 40~60㎏」とあり、
「タンパやランマ」で40㎏級の重量のものはないため、
「振動コンパクタ=プレート」であり
「プレート≠タンパ及びランマ」と推測する。
原動機消費燃量からみても間違いないと思われる。
国土交通省の共通仕様書の土工には、「狭隘部の土の締固めにはタンパ及びランマを使用すること。」とある。更には現場での指摘や検査などでも、プレートは転圧補助機とされている。
更には国土交通省や土木学会等の専門文献には、
衝撃力で締め固めるのが「タンパ及びランマ」
起振力で固めるのが「振動コンパクタ」
という旨の文言がもあり前述の裏付けとなる。
以上のことから「ランマとタンパ」は衝撃力で締固めるものであり、ウィキペディアが間違いと思われる。
ランマとプレートを間違える人も多いという意見もちらほら聞く。これは西日本、東日本等の地域性や職性があるのかもしれない。
なるほど、詳しいご説明ありがとうございます。
ランマとタンパについては、
例えばドイツの Wacker Neuson 社では、
60-4s, 4-cycle ram-type tamper という製品があったり
BS50-2 Two Cycle Vibratory rammer という製品もあり
いまいち統一されていません。
rammerの語源「ram」も、tamperの語源「tamp」も、どちらも「土等を突き固める」という意味で一緒なので、結局メーカーのネーミングの違いだけで、ランマもタンパも一緒なのでは?という気がしますが・・・