i-Constructionを知らないのに知ったかぶりした人たち
今やあちこちで「i-Construction」のセミナーや講演会、ICT技術の導入に向けた見学会などが行われている。しかし、それらに参加した人たちの、その後の行動が問題だ。参加人数が多いからと言って「i-Construction」が普及するわけではない。
「聞いただけ」「見ただけ」「感じただけ」で終わっている人がどのくらい多いか?「まだここではムリだな」とか「いいのは分かるけどお金かかるし」「そんな予算最初から考えていないし…」「そもそも無くても今までのやり方でできるし」などなど、「できない言葉」「言い訳」の連発である。
「言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」の最初は「やってみて」なのである。やりもしないで、知ったふりして講釈する人の多いこと多いこと。ヒドい場合は、施工のド素人が「i-Construction」の説明をして、CPDS認定を付与している。
もう表面だけの生産性向上論を聞いたり話したりするのはやめて、あなたも実施者になり、その体験を多くの場で広め、真に普及する側に回ろう。
i-Constructionで建設業界が凄いことに
建設業界は100年以上、仕事のやり方がほとんど変わっていない。ツールの発達と、ちょっとした気の持ちようで大きく生産性を高める施策を打ち出した「i-Construction」は、まさに現代の黒船である。時代は繰り返す。黒船来航後、近代文明の開化が行われ、そこから様々な技術革新が生まれてきた。いま、そのまっただ中に我々はいるのである。
だからこそ、いち早くi-Constructionを「やってみた」人が先頭に立ち、多くの人を引っ張らなければならない。所詮やらない人は何を言ってもやらないし、やらない人を嘆くのであれば、やる人を増やしていこう。物事は何事もポジティブが重要である。「やってみて」「言って聞かせる」ところまで、まずは突き進もうではないか。
次回の記事では、この「やってみて」がどのくらい建設業界で凄いことになっているのかという観点で、i-Constructionの「実態」について説明してみたい。役所が作る基準なんで変えられないと思うそこのあなた。是非次回をお楽しみに。キーワードは「カイゼン」である。
ランマとプレートも間違える。
1番さんが言ってるのよくある
埋め戻ししてるのに転圧機持ってきてと言ったらプレート持ってくる人結構いる。
造園業だからかな?
ウィキペディアの説明はかなり違いますが、どちらが正しいのでしょう。
ウィキペディアには、ランマは衝撃力、タンパは振動で締固めるとあるが、これは間違いと思われる。
国土交通省の積算基準には「タンパ及びランマ 質量60~80㎏」と「振動コンパクタ 機械質量 40~60㎏」とあり、
「タンパやランマ」で40㎏級の重量のものはないため、
「振動コンパクタ=プレート」であり
「プレート≠タンパ及びランマ」と推測する。
原動機消費燃量からみても間違いないと思われる。
国土交通省の共通仕様書の土工には、「狭隘部の土の締固めにはタンパ及びランマを使用すること。」とある。更には現場での指摘や検査などでも、プレートは転圧補助機とされている。
更には国土交通省や土木学会等の専門文献には、
衝撃力で締め固めるのが「タンパ及びランマ」
起振力で固めるのが「振動コンパクタ」
という旨の文言がもあり前述の裏付けとなる。
以上のことから「ランマとタンパ」は衝撃力で締固めるものであり、ウィキペディアが間違いと思われる。
ランマとプレートを間違える人も多いという意見もちらほら聞く。これは西日本、東日本等の地域性や職性があるのかもしれない。
なるほど、詳しいご説明ありがとうございます。
ランマとタンパについては、
例えばドイツの Wacker Neuson 社では、
60-4s, 4-cycle ram-type tamper という製品があったり
BS50-2 Two Cycle Vibratory rammer という製品もあり
いまいち統一されていません。
rammerの語源「ram」も、tamperの語源「tamp」も、どちらも「土等を突き固める」という意味で一緒なので、結局メーカーのネーミングの違いだけで、ランマもタンパも一緒なのでは?という気がしますが・・・