良質なコンクリート構造物は”打設”と”養生”がポイント
作本は、良いコンクリート構造物を造るためのポイントに”打設”と”養生”を上げる。そして、この二つは常にセットとして位置付ける。
ただ、これまでの経験から技術者だけでは良いコンクリート構造物はできないことも自覚していた。
品質にこだわる作本は、現場に携わる作業員たちと一体となった取り組みこそが良いものを残すことができる本質だと考えている。
作本は、コンクリート打設時には鉄筋にタグをつけるなど作業員に一目でわかるように気を配った。
さらに、バイブレーターにもマーキングし、挿入深さを確認できるようにした。
さらに、寒い時期のコンクリート打設だったため、シート養生し、必要に応じて散水などで温度管理を行った。
作本は「こうした基本的なことを毎日のミーティングで徹底することが重要です。QC活動の中での確認項目は、ベテラン作業員なら当然わかっていることです。
しかし、ちょっとした勘違いやズレがあることも確かです。そのことを修正し、再確認することで現場全体の意識を高めていくことが重要です。われわれ技術者と作業員とがチームとして機能することが品質に直結するからです」と強調する。