エバープロテクト(珪酸塩系含浸コンクリート保護材)を導入
作本はこの現場で更なる高みを目指すため新技術を導入した。
橋脚のフーチング・柱部・梁部・アンカー箱抜き部の全表面に「エバープロテクト(珪酸塩系含浸コンクリート保護材)」を散布。コンクリートの長寿命化及び耐久性が向上する。
結果的に水密性が向上し、ひび割れのない出来栄えの良い、コンクリート構造物の施工につながった。
作本は「この現場では仮設の協議が長引いて中々着工できずに工期が厳しく、養生期間が短いという課題を抱えていました。共に施工に携わったベテランの監理技術者でさえ、初めて経験する工期の短さでした」と回想する。
その上、QC活動というプレッシャーがある中、上司の工事部長がエバープロテクトの散布を勧めてくれた。作本も「それでは是非」と導入を決めた。
ただ、コストはバカにならなかった。新技術のほか、温度管理に使用した機器はレンタルだったが、ケーブルは購入。24時間稼働のダクト送風用ジェットヒーターの燃料代も掛かった。
作本は「品質向上のためには”やりたいことをやらせてくれる”という社風に感謝しています。安全と品質管理は企業の生命線であることを教わった気がします」と振り返った。
(つづく)
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